鳥筆一〇〇

先日、大阪の南堀江にある木村翼沙さんのギャラリーへ行ってきました。
ちらし
木村さんは、京都在住の書家。大学時代から本格的に書活動を始められ、
これまで国内外で個展を開催されています。
伝統的な書を土台に、様々な書表現を追求して生まれた斬新な作品たちは、
海外でも非常に高い評価を得ています。
木村翼沙さんのHP→http://www.kimuratsubasa.com/


さて、どんな作品が拝見できるのだろうとわくわくしながらお邪魔すると、
ちょうど木村さんがいらっしゃり、お話をうかがうことができました。
今回の「鳥筆一〇〇」は、鳥の羽根を用いて筆を100本作り、
その100本の筆1本1本に合った紙と墨とで創作した作品の展示でした。
3年がかりの大企画だったようで、鳥の羽根集めが一番大変だったとか…。
室内の写真に少し映っていますが、実際に作られ創作の際用いられた筆も展示してありました。
内観1
内観2
一般的に、書きあがったものを作品としてみなすという考え方が多いけれども、
どのような筆で・紙で・墨で書かれたのか、
その過程自体を作品としてのこし、発表したかった、という木村さん。
キャプションには1枚1枚、どの筆を・紙を・墨を用いたのかが表記されていて、
「あの筆だとこんな線が出るんだ!」という発見があり、貴重な機会でした。
また、8月28日(日)には、書と音楽によるコラボレーションのイベントがありました。
ギター演奏と歌に合わせて木村さんが書す、というもので、
表現者たちのそれぞれの作品が分野を越えてひとつの作品となり、
とても新鮮で興味深かったですよ。
イベント
伝統を守りながらも、新しい方法を模索し、可能性を切り開いていく。
大いに見習いたい姿勢です。
(平野)