大阪に集まった12の名画

大阪歴史博物館では、「大阪に集まった12の名画」展が開催中です。
osaka1.jpg
そもそも大阪歴史博物館は、古代の宮都・難波宮跡に建てられた歴史・考古系の博物館です。
直通のエレベーターで10階まで上がると、そこは常設展。
10階から7階まで、古代から現代までの歴史都市・大阪を堪能できます。
高層のため、眼下の難波宮跡のみならず大阪城や大阪の町並みを一望でき、
景色だけでも一見の価値はありそうです。
さて、8階の特集展示室にて行われている「大阪に集まった12の名画」展は
現在設立準備中の大阪市立近代美術館のコレクション展です。
モディリアーニマグリッドといった西洋の名画、大阪に生まれた佐伯祐三など、
12点と数は少ないながら、見ごたえのある展示となっています。


池田遥邨「雪の大阪」という作品は、中之島界隈の雪景色を描いた二曲一双の屏風で、
近代都市として整備されてゆく大阪が迫力ある画面に再現されています。
この遥邨、生まれは岡山県ですが、15歳のとき大阪の天彩画塾で松原三五郎に学ぶなど
大阪にゆかりのある作家でもあります。
そういう意味では、このコレクションにふさわしい作品であると言えます。
* * *
大阪市立近代美術館は、平成2年に建設準備室が設置されて以降、まだ開館には至っていません。
このご時世、新たに美術館を作ろうとすると、やはり風当たりは強いようです。
10月17日(日)には、「私たちの近代美術館をつくるために」という講演会が催されます。
タレントで現代美術のコレクターでもあるおかけんたさんの司会のもと、
コレクションや美術館のあるべき姿について考えるという趣旨だそうです。
美術品を次の世代に残していくために、どういう方法がベストなのか。
こうした議論が活発になればと思います。
(松本)