深草逍遥

京都市南郊・伏見深草を歩けば、洛外とはいい条、ふとしたところにも史跡が転がっています。
ただし、世界遺産に名を連ねるような華やかな名所旧跡とは趣を違え、ごくごくしめやかなもの。
このほど訪ねたのは、十二帝陵の名で親しまれる深草北陵と、瑞光寺(元政庵)の二カ所です。
この二カ所はごくごくご近所、歩いて五分程度の圏内にあります。

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深草北陵は、後深草伏見後伏見後光厳後円融後小松称光後土御門後柏原後奈良正親町後陽成の十二代の天皇を祀る御陵。
十二帝を合祀するといっても、その規模はこぢんまりとしたものであって、
そのさりげなさ(素っ気なさ?)がまた魅力です。
管轄は当然宮内庁で、その注意書の立札もよい調子です。
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深草北陵
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立札

(さらに…)

2人なのにひとり? ―京都国立近代美術館「麻生三郎展」

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「麻生三郎は人間を描く画家だった。」
名前だけはよく聞いていて、絵もちらほらと見ていた私にとって、
今回鑑賞した回顧展はまさに初麻生三郎体験とでもいうべき内容といえるでしょう。
図録を見ながら振り返って思うのは、「人間を描き」続けた画家ということ。
作家における知識の無さと新鮮な感動が沸き起こった有意義な展示空間だったように思います。
その中で一番目を引いたのは1950年代初めに描かれた「ひとり」と題された作品群です。
画面には顔を覆いながら泣く女性とその女性をそっと抱きしめる男性。(↑チラシ表紙の図)
肘をついて物思う女性とその背後に立つもう一人の女性。
画面いっぱいに人物たちは描かれ、赤や黒を基調としながら、
その姿は具象的な生身の存在として描かれています。
絵の中は2人。でもタイトルは「ひとり」?
この絵の持つ独特な雰囲気に私は引き込まれました。
「合理的なリアリズムの目でこの嘘をひんむいて真実のフォルムをつくること」(展覧会図録より)
麻生は「人間のいる絵」でその表現を実現させようとしたのです。
戦後のヒトも社会も急速に変わっていく激動期に、社会という大きな波が生む「嘘」の存在を感じながら、
ヒトの現実を真実を描き貫こうとした画家の姿がここにはあります。
寄り添いながらも2人の男女はやはり「ひとり」。
目に見えない人間一人一人が抱える深い深い真実の存在を静かに観る側に教えてくれているようです。
戦後から60年以上経った今でも、ヒトは相変わらず「ひとり」のまま。
でもそれでこそヒトであり、その姿に作者も魅了され続けたのです。
麻生三郎展」@京都国立近代美術館 2/20(日)まで
(川村)

本日より大交換会がはじまります

本日より思文閣は京都本社ぎゃらりぃ思文閣にて
大交換会下見会を開催しています。
入札締切は 2月20日(日) 17:00 です。
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本社1階の展示のようすです。
いつもよりぎっしり展示しています!
目録掲載の作品は全て展示できておりませんので、
ご覧になりたい作品がございましたらお申し付けください。
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こちらは2階です。
額装や丈の短い掛け軸を多数展示中です。
ぎゃらりぃ思文閣では陶磁器など、工芸品を中心に展示しています。
入札目録をご希望の方は、こちらからお申込ください。
入札のお申込は、申込用紙にご記入いただいております。
電話でのご入札はお受けできかねますので、必ず郵送かFAXにてお送り下さい。
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会場にてご入札いただくこともできます。これは申込用紙にご記入いただくスペースです。
思文閣大交換会は、売りたい方も買いたい方も満足いただける入札会です。
みなさまのご入札をお待ちしております。