比田井南谷

1912—1999

  • 比田井南谷

プロフィール

比田井南谷は、戦後前衛書の嚆矢となった書家。現代書道の父として知られる比田井天来の次男として生まれ、拓本や古法碑帖に魅了された。書の芸術性は線表現にあるとし、文字を分解・再構成して線を最大限自由に表現した「電のヴァリエーション」を他の前衛書に先駆けて発表。サンパウロ・ビエンナーレ展をはじめ、国内外問わず数多くの展覧会に出品・個展も多数開催したほか、ニューヨーク近代美術館(MoMA)などの美術館に作品が所蔵される。