日本中世の社会と寺社
定価
8,470 円(税込)
本体 7,700円
在庫状況: 品切

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著者・編者略歴

ほそかわ・りょういち…1955年生。中央大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。現在、京都橘大学文学部教授。
主要著書……『中世の律宗寺院と民衆』(吉川弘文館、1987年)『中世の身分制と非人』(日本エディタースクール出版部、1994年)『中世寺院の風景』(新曜社、1997年)ほか。

内容

律宗・律僧が中世社会で果たした役割を中心に、女性や被差別民など、歴史の主流からこぼれ落ちがちなものたちへ常にまなざしを注ぎ、境界領域から歴史を問い続けてきた著者の主要な研究成果を一書にまとめる。

目次

序 論        

第一章 黒田俊雄『日本中世の国家と宗教』
第二章 網野善彦『中世東寺と東寺領荘園』


第Ⅰ部  中世律宗と公武政権 

第三章 中世律宗と国家―鎌倉末期の政治・社会状況の中で―
第四章 中世における戦争と平和―蒙古襲来における叡尊と南北朝の内乱における楠木正儀―
第五章 叡尊の鎌倉下向と鎌倉幕府の女性
第六章 三条大宮長福寺尊鏡と唐招提寺慶円―後醍醐天皇と中世律僧―


第Ⅱ部  中世社会と律僧 

第七章 忍性の生涯
第八章 覚如と定舜―叡尊弟子の入宋僧―
第九章 西琳寺惣持と尼―中世律宗と「女人救済」―
第十章 唐招提寺釈迦如来像像内納入文書と女性・虫・非人
付論1 幕末の女性とペットとしての狆―会津戊辰戦争の照姫と『柳橋新誌』の柳橋の芸者―


第Ⅲ部  中世の北野社と石清水八幡宮 

第十一章 中世の北野社と宮仕沙汰承仕家―京都橘大学所蔵「北野社宮仕沙汰承仕家文書」の補任状から―
第十二章 『北野天神縁起』と鎌倉時代の北野社―宮仕と大座神人を中心に―
第十三章 西京散所と北野社
第十四章 石清水八幡宮の柳禅尼如鏡と叡尊


第Ⅳ部  源義経の妻と母 

第十五章 河越重頼の娘―源義経の室―
第十六章 常盤―源義経の母―
付論2 白拍子の実相―静を中心に―


初出一覧
あとがき
索引(人名・地名・寺社名)

紹介媒体

  • 『佛教史學研究』第56巻第1号

    2013年11月

    追塩千尋

    書評

  • 『史學雜誌』123編2号

    2014年2月20日

    的場匠平

    新刊紹介

  • 『日本歴史』792号

    2014年5月1日

    海津一朗

    書評と紹介

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