松花堂昭乗と瀧本流の展開
本体価格
8,600 円(税別)
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著者・編者略歴

やまぐち・きょうこ…2005年法政大学大学院人文科学研究科日本文学専攻博士後期課程修了.現在,都留文科大学文学部・埼玉学園大学人間学部非常勤講師,法政大学通信教育部兼任講師.

内容

近世初期、本阿弥光悦、近衛信尹と寛永の三筆と並び称され、寛永文化の一翼を担った松花堂昭乗。その書は瀧本流と呼ばれ、近世の書文化を席巻する一大書流へと成長していった。
昭乗と瀧本流の書について造型的な面のみならず、昭乗の著述した文芸作品、瀧本流の法帖など、文献資料や版本に対する細やかな検討を行うことにより、近世の書道史、出版史、文化史など広範な研究分野に新しい知見を提供する。

目次

序 章
松花堂昭乗の生涯と芸術/瀧本流/松花堂昭乗研究史/本書の内容

  第一部 松花堂昭乗の伝と文事

第一章 『芳野道の記』善本考
諸本/柿衞文庫本・尊経閣文庫本の位置づけ/『芳野道の記』の最善本/昭乗自筆本の行方/付 柿衞文庫蔵『松花堂昭乗奈良吉野紀行』翻刻

第二章 『松花堂画帖』の刊行をめぐって
昭乗の画業と『松花堂画帖』/伝存本の様相/文化刊諸本の関係/近代刊諸本の位置づけ/細合学与斎ならびに出雲寺について

第三章 佐川田昌俊『松花堂行状』について
昌俊と昭乗/諸本/『松花堂行状』の内容/高僧説話と昭乗説話/昌俊の描いた昭乗像

  
  第二部 瀧本流の流行と展開―法帖の出版状況を中心に―

第一章 瀧本流の流行と展開
近世文学における「瀧本流」/法帖出版にみる瀧本流の展開/宝暦期以降の瀧本流/近世文学の「瀧本流」の意味/付 瀧本流法帖出版年表稿

第二章 『本朝名公墨宝』の編纂と受容
『本朝名公墨宝』の構成と編纂者像/石清水八幡宮の書的環境/松花堂昭乗筆跡の人気と特徴/『本朝名公墨宝』と瀧本流/『本朝名公墨宝』の受容の一側面

第三章 『本朝名公墨宝』諸版考
版種/目録題下方の印について/表紙文様について/初刻本について/「正保三年仲冬日」本について

第四章 『本朝名公墨宝』書誌解題稿
『本朝名公墨宝』書誌解題稿

第五章 細合半斎と書肆藤屋弥兵衛―瀧本流中興の背景―
瀧本流と半斎/近世期における瀧本流の展開/瀧本流出版物をめぐる半斎と藤屋弥兵衛との交渉/半斎と藤屋弥兵衛の交流/瀧本流中興の背景


  第三部 松花堂昭乗年譜稿

松花堂昭乗年譜稿



初出一覧
あとがき
索引(人名/書名/事項)

紹介媒体

  • 『月刊美術』5月号(No.428)

    2011年5月20日

    気になる本(美術書)

  • 『墨』2011年5・6月号(210号)

    2011年6月1日

    新刊ぴっくあっぷ

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