新・小堀遠州の書状
定価
4,620 円(税込)
本体 4,200円
在庫状況: 在庫あり

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著者・編者略歴

こぼり・そうじつ…昭和31年(1956)、遠州茶道宗家12世小堀宗慶の長男として生まれる。
昭和54年、学習院大学法学部卒業の後、臨済宗大徳寺派桂徳禅院にて、大徳寺518世福冨以清禅師のもとで禅の修行を積み、昭和56年師より「宗以」の号を授かる。
昭和58年副家元に就任。平成12年(2000)大徳寺管長福冨雪底老師より、「不傳庵」「宗実」の号を授かり、平成13年元旦より、13世家元を継承する。
公益財団法人 小堀遠州顕彰会 理事長。東京茶道会 理事長など役職多数。

「茶の湯を通して心を豊かに」をモットーに、伝統文化の普及と精神文化の向上に努め、海外においても文化交流活動を積極的に行う。特に青少年の育成に茶道を取り入れ、世界中で子どもたちの茶道講座「遠州流茶道こども塾」を開講している。
流祖小堀遠州の以来の書体「定家様」を継承し、茶花においても第一人者として活躍中。小堀遠州の美意識「綺麗さび」を体現した茶事には定評がある。
平成26年には、茶道界初のドキュメンタリー映画『父は家元』に出演。

内容

「綺麗さび」とよばれる新たな境地を茶道にもたらした小堀遠州。
その書状からは、古田織部、松花堂昭乗、伊達忠宗ほか、当時の高名な文化人や大名などとの広いネットワークがうかがえる。
紫衣事件で配流の身となった澤庵宗彭、処罰を主導した金地院崇伝の双方とも親しく、それゆえの苦悩など、江戸初期の社会とそこで生きた遠州の人となりを、遠州茶道宗家十三世小堀宗実家元の解説により読み解く。
 

目次

1 東海寺和尚宛 歳暮歌入りの文
2 春雨庵宛 御詠三首御礼
3 竜光院宛 大坂の陣出陣先より
4 江月和尚宛 若菜歌入りの文
5 板倉周防守宛 茶の湯招待への御礼
6 木下長嘯子宛 松の葉に歌入りの文
7 朽木民部宛 茶道具鑑定
8 朽木民部少輔宛 百合の御礼
9 細川忠利宛 粗餐への招待
10 岡将監宛 大膳の事
11 岡将監宛 井戸茶碗の事
12 池田光政宛 御指図報告の返書
13 沢宗也宛 椿の接ぎ木依頼(椿の絵入り)
14 佐川田喜六宛 将軍御見送りの事
15 岡本言当宛 寿ぎの歌への返歌
16 竹腰正信宛 椿の御礼
17 伊達忠宗宛 洪水のお見舞いと利休物相茶入の事
18 清水道閑宛 一月二十八日付
19 清水道閑宛 利休物相茶入盆の事
20 松花堂昭乗宛 三幅対の事
21 竹腰正信宛 掛物表具之義見事につき
22 竹腰正信宛 掛物の表具出来の事
23 阿部備中守宛 ろくとうと干し魚の御礼
24 阿部豊後守宛 こんにゃく答(到)来御礼
25 竹腰正信宛 御掛物表具の事
26 松花堂昭乗宛 生野茶入の事
27 牧野佐渡守宛 鶴の羽箒の事
28 遠州・織部往復書状
29 金地院崇伝宛 金地院作事の事
30 澤庵宗彭宛 流配餞別の文
31 水野兵九郎宛 在中庵茶入添文

関係人物生没年

紹介媒体

  • 『日本古書通信』1054号

    2017年5月

    紹介

  • 『遠州』614号

    2017年7月

    宗家対談

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