キンセイノクゲシャカイトキョウト

近世の公家社会と京都

集住のかたちと都市社会

登谷伸宏 著

  • 体裁
    A5判上製・392頁
  • 刊行年月
    2015年03月
  • ISBN
    978-4-7842-1795-3

著者・編者略歴

とや・のぶひろ・・・・・・1974年京都市生.2006年京都大学大学院工学研究科生活空間学専攻博士後期課程修了.京都大学博士(工学).2012年 京都橘大学文学部歴史遺産学科助教.

内容

近世都市京都の大きな特徴は、朝廷・公家社会の存在にある。
本書は、公家町の形成・変容過程の解明を通じて、公家町を中心とした京都の都市空間の特質を明らかにするものである。あわせて、都市における公家の集住・居住形態、および町方社会との関係を検討し、近世京都がいかなる都市社会構造を形成していたのかを論じる。

目次

序 章  近世都市京都研究における公家社会の位置

   第一部 公家町の形成と変容

第一章 近世における公家町の形成について

第二章 陣中から惣門之内へ
 ―公家町の成立とその空間的特質―

第三章 十七世紀後半における公家の集住形態について
 ―近世以降創立・再興した公家を中心として―

第四章 元禄・宝永期における公家の集住形態と幕府の対応について

第五章 宝永の大火と公家町の再編

第六章 宝永の大火と公家の集住形態の変容について


   第二部 公家と町

第一章 堂上公家の町人地における屋敷地集積過程について
 ―久世家を事例として―
 補 論  町人地における公家の屋敷地買得について

第二章 町人地における久世家の居住形態について

第三章 幕末期における地下官人真継家の居住形態について

第四章 御産所と都市社会
 ―霊元天皇の後宮を中心として―

結 章  近世都市京都と公家社会


成稿一覧
あとがき
索引(人名/事項・史料名)

紹介媒体

  • 「京都新聞」

    2016年9月27日

    記事(15面)

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