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著者・編者略歴

やまだ ゆうじ…1967年静岡県生。筑波大学大学院博士課程歴史・人類学研究科修了。三重大学人文学部教授。主な著書に『崇徳院怨霊の研究』(思文閣出版,2001年)『跋扈する怨霊』(吉川弘文館,2007年).

内容

古代・中世社会で大きな意味をもち、社会の底流で歴史を動かしてきた怨霊・怪異。早良親王・菅原道真・崇徳院などの怨霊や、様々に記録・伝承される怪異など、その諸相を歴史的に跡づける。さらには親鸞や伊勢神宮といった、神と仏をめぐる領域をも射程に入れて集大成する。

目次

第一部 怨霊

第1章 怨霊の思想
一 早良親王の怨霊への対応
二 仏教からの怨霊への理解
三 怨霊思想と死刑停止

第2章 怨霊への対処─早良親王の場合を中心として─
一 儒教的対応
二 神社での祈祷
三 名誉回復と墓の整備
四 仏教的対応
五 陵寺の建立

第3章 怨霊から神へ─菅原道真の神格化─
一 藤原広嗣と松浦廟
二 御霊神社と御霊会
三 道真怨霊の誕生
四 二つの託宣と北野宮の創建
五 承平・天慶の乱後の神祇

第4章 怨霊─『今昔物語集』の事例を中心に─
一 『今昔物語集』巻二十七の構想
二 「公」と霊
三 「武」と霊
四 生霊のあり方
五 国家的「怨霊」への対応
六 民衆レベルでの怨霊への対応

第5章 源頼朝の怨霊観
一 頼朝の死
二 崇徳院の鎮魂
三 源義朝・平氏の鎮魂
四 奥州藤原氏の鎮魂

第6章 讃岐国における崇徳院伝説の展開
一 半井本『保元物語』にみる崇徳院の配流先
二 崇徳院配流先の諸本による異動
三 直島に残る崇徳院伝説
四 崇徳院と三宅氏
五 坂出周辺の崇徳院伝説

第7章 怨霊と怨親平等との間
一 怨霊思想の変遷
二 霊魂の顕彰
三 慰霊の系譜


第二部 怪異

第8章 鎌倉時代の怪異
一 朝廷周辺の怪異
二 幕府周辺の怪異
三 戦乱と怪異
四 怪異の否定

第9章 平家物語・保元物語・平治物語の「怪異」
一 将軍塚鳴動
二 鳩の怪異
三 自然災害

第10章 怪異と穢との間─寛喜二年石清水八幡宮落骨事件─
一 事件の発生
二 仗議
三 軒廊御卜
四 五体不具の穢
五 むすびにかえて─事件のその後─

第11章 親鸞における神と鬼神
一 神祇不拝と諸神護念
二 親鸞の鬼神認識

第12章 穢と不浄をめぐる神と仏
一 清浄を尊ぶ神と仏
二 『今昔物語集』に見る「穢」
二 慈悲行を優先する神
三 浄土教における不浄認識


第三部 伊勢神宮

第13章 伊勢神宮の中世的意義
一 古代伊勢神宮における仏教の影響
二 伊勢神道における仏教理解
三 僧尼の伊勢参宮

第14章 中世伊勢国における仏教の展開と都市
一 『時衆過去帳』の分析
二 遊行上人廻国記事からの分析
三 律衆の展開

第15章 院政期の伊勢神宮と斎宮─怪異をめぐっての比較─
一 建久九年の仮殿遷宮と怪異
二 斎宮をめぐる事件

第16章 室町時代伊勢神宮の怪異
一 心御柱の違例
二 怪異の連鎖
三 怪異とその対処

第17章 足利義持の伊勢参宮
一 足利将軍の参宮
二 義持参宮の特徴
三 参宮の実際─京から伊勢国へ─
四 伊勢参宮─宮川を越えて─

第18章 国阿上人の見た伊勢
一 熊野
二 伊勢神宮
三 山田
四 伊勢から京都へ

第19章 室町時代の災害と伊勢神宮
一 怪異・災害と遷宮
二 十五世紀中葉の神宮と災害
三 明応地震における伊勢国の被害状況
四 明応地震の際の伊勢神宮の対応


初出一覧
あとがき
索引(人名・事項)

紹介媒体

  • 「中外日報」

    2014年9月12日

    中外図書室

  • 『宗教研究』382号

    2015年6月

    米井輝圭

    書評と紹介

  • 『日本歴史』807号

    2015年8月1日

    久禮旦雄

    書評と紹介

  • 『日本史研究』636号

    2015年8月

    徳永誓子

    書評

  • 『史学雑誌』124編9号

    2015年9月20日

    片岡耕平

    書評

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