セイザンジョウドキョウノキバントテンカイ

西山浄土教の基盤と展開

五十嵐隆幸 著

  • 体裁
    A5判・口絵カラー1頁、本文308頁
  • 刊行年月
    2010年08月
  • ISBN
    978-4-7842-1529-4

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著者・編者略歴


いがらし たかゆき…1963年京都市生。1993年、龍谷大学大学院仏教学科仏教学専攻 博士後期課程 単位取得依願退学。現在、養福寺住職・西山禅林寺派宗学院講師。
主要論文:「西山教義における特殊名目の成立と天台思想」(『龍谷大学仏教研究室年報』第5号、1992年)、「西山教義における往生思想の一考察」(『宗教研究』第65巻4号、1992年)、「西山教義における往生思想と真言密教――特に覚鑁との関連を中心として――」(『法然上人研究』第4巻、1995年)、「現代社会と浄土思想」(『宗教研究』第83巻4号、2010年)、「戒律の伝承と浄土思想の一考察」、(岐阜聖徳学園大学『仏教文化研究所紀要』第10号、2010年)ほか。

内容

日本仏教を基盤に日本浄土教の祖師や、浄土宗の開祖法然の浄土教義、さらに門弟の證空や行観を中心に西山教義をまとめる。「旧仏教・新仏教」「正統仏教・異端仏教」といった対立構造ではなく、浄土教義を軸に日本文化を継承創進する仏道として、日本仏教の姿を構成する試み。

目次

第一部 日本浄土教思想の成立過程

第一章 永観律師の念仏思想

第二章 珍海の仏性思想
   ――特に『三論玄疏文義要』と『決定往生集』を中心に――

第三章 静遍僧都の念仏思想

第二部 法然浄土教における選択思想

第一章 法然の選択思想とその形成過程 
第一節 法然と東大寺俊乗房重源
第二節 法然よりみた永観の位置
第三節 法然の選択思想と一乗開会

第二章 行観における選択思想
第一節 行観の『選択集私記』と念仏往生思想
第二節 行観『選択集私記』の形成と展開

第三部 證空とその門流の浄土思想

第一章 證空とその門流における仏性思想
第一節 西山浄土教の湛然の影響と『起信論』
第二節 西山浄土教における仏と衆生の関係
第三節 西山浄土教にみる仏性思想

第二章 證空とその門流における往生思想
第一節 西山浄土教の特殊名目の成立と天台思想
第二節 西山浄土教の一念往生思想と天台本覚思想
第三節 西山浄土教の往生思想と真言密教
      ――特に覚鑁との関連を中心として――


付論 法宝撰『一乗仏性究竟論』の一考察

 
初出一覧
主な参考文献
あとがき
索引(人名・寺社名・書名・事項)

紹介媒体

  • 「教界通信」

    2010年10月1日

    新刊紹介

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