ご購入については綜合教育センター(フリーダイヤル 0120-435-288)までお問い合わせください

内容

 昭和12年4月、エルメレンスの記念碑が中之島公園より、当時の大阪帝大医学部の校庭に移転された折りに、長崎に次いで西洋医学発祥の地大阪に、医学史研究の会、杏林温故会創立が相談された。その中心は億川攝三、大矢全節、中野操、阿知波五郎の先生方であった。その創立には日本医学史の先駆者富士川游先生の強力な応援があったと聞く。
 その機関誌『醫譚』は昭和13年2月に創刊され、昭和19年6月まで17号、そして戦後、昭和27年に復刊され、今日復刊87号を数える。
 今回、入手困難で、待望されている医学史、科学史研究の貴重な古典として、昭和19年刊行の17号までを限定出版いたします。

目次

■■第1号[昭和13年2月]■■   
[口絵]錦絵、虎列刺の奇薬(中野操氏所蔵)
[口絵]錦絵、「コレラ」病予防の心得
(中野操氏所蔵)
[口絵]埃及に於ける「コレラ」予防宣伝用の「ポスター」(大矢全節氏所蔵)
杏林温故会創立の趣旨(億川攝三)
王吉民氏と中国医史展覧会(越智眞逸)
[寅(虎)に関する特輯]
寅年に因める出陳二点(菅竹浦)
虎列刺流行通俗譚(高安六郎)
虎列刺雑纂(大矢全節)
「コレラ」予防に関する錦絵と一枚刷(中野操)
       
■■第2号[昭和13年5月]■■
[口絵]緒方洪庵先生の肖像
[口絵]日露戦争と我が衛生隊の活躍
杏林温故会の創立を祝す(富士川游)
温故と知新(木崎好尚)
緒方洪庵門下の三蔵(緒方郁蔵、有馬攝蔵、伊藤愼蔵)に就て(億川攝三)
洪庵の書簡二、三に就て(緒方?笘次郎)
[顔に関する特輯]
顔と化粧(江馬務)
顔と犯罪(高田義一郎)
耳から入れる顔(九十九豊勝)
甲賀伊賀の忍術家と医者(井上吉次郎)
司馬江漢が江馬蘭斎に送りたる書簡に就て
(鈴木元造)

■■第3号[昭和13年7月]■■
[口絵]我国海軍々医制度の創始者 石神豊民先生の像
[口絵]神医安道全(錦絵)
日本海軍々医制度の創始者 石神豊民氏に就て
(佐伯理一郎)
我邦医家の最初の洋行(留学)に就て(中野操)
浪華杏林遺跡に就て(高安六郎)
緒方洪庵適塾趾(池田谷久吉)
司馬江漢─江馬蘭齋の書翰に就て(好尚生)
ゲーテの「もつと光りを(Mehr Lichit)に就て
(碧水學人)
伊達政宗独眼竜の異説(大橋無價)
藻浦、向井章氏を憶ふ(億川攝三)

■■第4号[昭和14年7月]■■
永富独嘯庵伝補遺(富士川游)
(遺稿)観九州記(入澤逹吉)
儒医綜説(億川兆山)
旧藩時代の医師と人口の対照(山崎佐)
医史学的見地から観たる泰西名画(大矢全節)
中野操氏の「最初の和蘭留学生」に追加し、第二回和蘭留学生並に舎密局について説く
(緒方?笘次郎)
高野長英の「日本に於ける茶樹の栽培と茶の製法」を読みて(高村庄太郎)
大福寺と杉山地蔵(後藤春秋)
一遍上人絵巻(鈴木元造)
碩学寺島良安先生のことども(大矢全節)
京都陶工名人歴訪録(故?・田天外)
有馬温泉史話を紹介す(億川兆山)
世界泌尿器科学史を読む(億川攝三)

■■第5号[昭和14年8月]■■
東洋文化史上貴重資料たる可き写真の二、三に就いて説く(緒方?笘次郎)
世界外科医学史(其の一 西欧篇)(富永貢)
明治七年征蛮医史(鈴木元造)
「マッサージ」雑考(大矢全節)
京都陶工名人歴訪録(二)(故?・田天外)
『有馬温泉史話』に追加す(兆山生)
碩学二宮敬作先生に就いて(谷泰吉)
明治十四年の大阪医学校解剖資料としての鶴満寺内、奥宮銀三郎碑に就いて(億川攝三)

■■第6号[昭和15年9月]■■
[口絵]支那の医師開業免状
[口絵]支那人の封筒の裏面
独笑軒塾則について(緒方銈次郎)
明治初年の京都と独逸医学の輸入(中野操)
大村益次郎先生の生涯と出世の緒(田中助一)
Sir Ronald Ross博士の詩集“Lyra Modulate”
(鈴木元造)
温泉論と温泉足もと話(小澤?・躬)
杉山地蔵と乳の布袋尊(木村豐三郎)
破レ家のツヅクリ話(大橋無價)
三つの展覧会を観て(松橋壽郎)

■■第7号[昭和15年12月]■■
[口絵]故富士川游先生肖像
[口絵]潮州韓文公祠竹葉碑拓本
(安藤省三氏蔵)
[富士川先生追悼特輯]
(Ⅰ)世界医史学のために惜む(佐伯理一郎)
(Ⅱ)嗚呼富士川游先生(三田谷啓)
(Ⅲ)富士川游先生を偲ぶ(億川攝三)
(Ⅳ)富士川先生の急逝を悼む(田中助一)
蘭学と国学(其一)(億川攝三)
扶氏漢訳医戒と布?・恭(志賀勇)
数字から見た漢方医語(大矢全節)
ヅーフ部屋の話(緒方?笘次郎)
山脇東洋の解剖体慰霊祭(瀧浦文彌)
南支の古都・潮州(安藤省三)
象牙の塔(佐藤物外)
訳解漫游雑記読後感(億川兆山)
適塾阯史蹟指定記念講演会(鈴木元造)

■■第8号[昭和16年3月]■■
[口絵]緒方洪庵先生両親の画像
(緒方収二郎氏蔵)
[口絵]錦絵・フランス名医足病療治
(中野操氏蔵)
蘭学と国学(其二)(億川攝三)
稲生若水が貝原益軒に寄せたる尺牘一通
(鈴木元造)
維新前後に渡来せる外国医家とその漢字名に就て
(中野操)
ドクトル・ホイトニー著 英文「日本医学史」と杉田玄白(佐伯理一郎)
杉田鷧斎とその称号(川並秀雄)
狂歌界に於ける医人の業績(菅竹浦)
潮州針花考(安藤省三)
[史料]開業医医学講習の告示
藤波和子女史の「東京名家掃苔録」を拝読して
(高安吸江)
パスツール劇を観る(OS生)

■■第9号[昭和16年6月]■■
[口絵]桂川國寧摹写医聖ヒポクラテス像
(佐伯理一郎氏蔵)
[口絵]錦絵・光明皇后癩人の垢を流し給ふ図(中野操氏蔵)
明治初頭に於ける皇軍衛生制度の発達(飯島茂)
蘭学と国学(其三)(億川攝三)
我が国に於ける淋菌性膿漏眼・所謂「風眼」の歴史に就て(?・島義一)
杉田玄白の九幸鷧斎号考(瀧浦文彌)
僧独立(鈴木三郎)
青木周弼と緒方洪庵(田中助一)
飯島氏の講演に追加す(緒方?笘次郎)
人肉を医薬にする話(長井忠)
神戸池長美術館第二回展観を見る(M・S生)

■■第10号[昭和16年9月]■■
[口絵]版画・和蘭人膏薬製造図(池長孟氏蔵)
[口絵]錦絵・二十四好今様美人(中野操氏蔵)
パルヘイン解体書の研究(上)(岩熊哲)
吉?・東洞の薬徴とその後につづくもの
(大?・敬節)
亮策と伯元(山崎佐)                         日本人大いに笑ふべし(其一)(廣瀬常雄)
緒方洪庵と岡山県の種痘(森紀久男)
稲生若水が松岡玄達に寄せたる尺牘一通
(鈴木元造)
大村益次郎卿雑話(高梨光司)                  大村劇「国民皆兵」の上演せられるまで (K・O生)       [史料]大村益次郎容態書並に病歴写
我国最初の義眼作製者・眼科医高橋江春伝記(赤?・寅之輔)
傷寒論寸感雑記(大橋無價)

■■第11号[昭和16年12月]■■
[口絵]ケムペル著「日本誌」扉
(内田嘉吉文庫蔵)
[口絵]公命・蝦夷人種痘之図(五十嵐竹雄蔵)
パルヘイン解体書の研究(下)(岩熊哲)
京都府舎密局(川崎近太郎)
杉田玄白と小石元俊(瀧浦文彌)
東山天華翁と其事蹟(土屋榮吉)
和蘭医事問答に現れた蘭書(岩崎克己)
桑田立斎及衡平に就て(桑田權平)
[史料]阿蘭陀 セイキゼイ ヱレキテル

■■第12号[昭和17年4月]■■
[口絵]クルムス解剖書 岩崎克己氏蔵
[口絵]秦徐福之墓 熊野新宮市
和蘭人に與へて其祖国の興衰を論ず(億川攝三)
腫面談義(上)(廣瀬常雄)
癩人を描いた木版画(中野操)
名塩製紙の祖東山彌右衛門と癩の伝説
(億川攝三)
通航一覧に見る医事記録(松橋壽郎)
[史料]挌物堂社中門人姓名録

■■第13号[昭和17年8月]■■
[口絵]黴毒検査所(鈴木元造蔵)
[口絵]新吉原娼妓黴毒病院検査之図
(鈴木元造蔵)
腫面談義(下)(廣瀬常雄)
大山県令とウィリス(鮫島近二)
岡山県下に於ける緒方洪庵の交友及び門弟
(森紀久男)
文献の尊重(淺田一)
池長美術館第三回展覧を観る(松橋壽郎)

■■第14号[昭和17年11月]■■
[口絵]適々斎塾趾の内部(写真四葉)
嗚呼緒方收二郎翁(億川攝三)
石井信義と大阪(緒方?笘次郎)
腫面談義補遺(廣瀬常雄)
近松の医学吃語観(横田禮一郎)
本邦癩病史上に於ける南蛮流外科の祖  Luis de Almeida(鈴木元造)

■■第15号[昭和18年6月]■■
[口絵]鈴木元造君遺影
[口絵]鈴木元造君最後の原稿筆跡
鈴木元造君ヲ弔ス(億川攝三)
故鈴木元造君略歴
鈴木元造君論著目録
鈴木元造君を追想す(億川攝三)
若き同志故鈴木元造君を憶ふ(緒方?笘次郎)
そこはかとなき憶出の記(里見三男)
旧雨今雨(廣瀬常雄)
鈴木元造君と癩への関心(櫻井方策)
人痘接種に関する中国医書に就て(中野操)
俳人森川許六附冉伯牛の癩罹患説に就ての考察
(廣瀬常雄)
阿片吸煙の風習(森紀久男)

■■第16号[昭和18年11月]■■
[口絵]福沢諭吉先生詩書軸
[口絵]橋本左内版画肖像
大村益次郎と伊藤愼蔵(緒方?笘次郎)
同追記(億川攝三)
山川章太郎先生と野口英世博士(山形敞一)
俳人森川許六附冉伯牛の癩罹患説に就ての考察(下)(廣瀬常雄)
中天游先生の宅地址について(緒方?笘次郎)
癌で死んだ戦国の英雄(億川攝三)

■■第17号[昭和19年6月]■■
[口絵]写真・東京適塾ニ於ル大阪適塾出身者ノ集合記念写真
[口絵]版画・旅順港口初瀬艦奮闘之図
[口絵]一枚刷・徳川時代医科器械カタログ三枚
[口絵]彫像・長崎時代
休刊の辞
支那医学年表(中野操)
石井宗謙・信義伝補遺(森紀久男)
伊藤愼蔵伝記補遺(億川攝三)
伊藤愼蔵伝追加(田中助一)
東京に在りし適々斎塾(緒方?笘次郎)
纒足の医学(中野操)
浪速医学詩史(億川兆山)
緒方洪庵の尊皇識夷(緒方洪堂)
[史料]徳川時代の医科器械カタログ(中野操)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加