著者・編者略歴

やまだ・よしのり…1952年,新潟県生.同志社大学文学部文化学科卒業,同大学院文学研究科博士課程(後期)単位取得.博士(文化史学 同志社大学).現在,就実大学教授.
〔主な論著〕
 『日本の近代化と維新』(共著,ぺりかん社,1982年
 『幕末・明治期の儒学思想の変遷』(思文閣出版,1998年)
 「江木鰐水論」(『吉備地方文化研究』第10号,2000年) ほか

内容

近世の儒者・熊沢蕃山(1619~91)の一つ一つの著作の思想構造の解明をめざし、さらにそれぞれの著作を比較することで、蕃山の思想の変化に注目し、その変化の意味を問う。また中江藤樹『翁問答』や池田光政の藩政改革をとりあげて、岡山藩における蕃山の政治体験の意味を解明し、それらの考察から多様な蕃山の思想を立体的に浮かび上がらせる。

目次

 序 論 蕃山思想の研究と方法

第一部 蕃山思想の前提
 第一章 中江藤樹の『翁問答』の思想
  はじめに
  一 孝論
  二 倫理思想
  三 政治思想
  四 仏教・道教・儒教
  おわりに
 第二章 池田光政の藩政改革
  はじめに
  一 藩政改革
  二 洪水対策
  三 寛文期の思想展開
  おわりに

第二部 蕃山思想の形成
 第一章 思想形成と『源語外伝』の思想
  はじめに
  一 蕃山の経歴と初期の思想
  二 致仕後の経歴と『源語外伝』の世界(一)
  三 『源語外伝』の世界(二)
  おわりに
 第二章 『集義和書』初版の思想
  はじめに
  一 仏教・儒教と朱子学・陽明学
  二 儒教の受容
  三 近世社会の理解と経世論
  おわりに
 第三章 『集義和書』二版の思想
  はじめに
  一 池田光政との確執
  二 『息先生道談』と『集義和書』二版の儒教観
  三 『集義和書』二版の経世論と人生観
  おわりに

第三部 蕃山思想の展開(一)
 第一章 『集義外書』の思想
  はじめに
  一 仏教・キリスト教と儒教・神道
  二 相対化の視点
  三 近世社会の理解と経世論
  おわりに
 第二章 『中庸小解』と『論語小解』の思想
  はじめに
  一 『中庸小解』の思想
  二 『論語上巻小解』の思想
  三 『論語下巻小解』の思想
  おわりに

第四部 蕃山思想の展開(二)
 第一章 『女子訓』の思想
  はじめに
  一 女性観・教育観
  二 恋愛観・結婚観
  三 仏教観
  おわりに
 第二章 『三輪物語』と『大学或問』の思想
  はじめに
  一 『三輪物語』における古代中国と日本
  二 『三輪物語』における仏教・神道と公家文化
  三 『大学或問』における経世論
  おわりに

第五部 蕃山思想の展開(三)
 第一章 『孝経小解』と『孝経外伝或問』の思想
  はじめに
  一 『孝経小解』の思想
  二 『孝経外伝或問』の心法と政治
  三 『孝経外伝或問』の経世論と歴史論
  おわりに
 第二章 『大学小解』・『夜会記』・『繋辞伝』・『易経小解』の思想
  はじめに
  一 『大学小解』の思想
  二 『夜会記』の思想
  三 『繋辞伝』の思想
  四 『易経小解』の思想
  おわりに

 結 論

  初出一覧
  あとがき
  索  引(人名・事項)

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