著者・編者略歴

もとい・やすひろ・・・・同志社大学神学部元教授(1942年生)。神学博士。
専攻は日本プロテスタント史、とくに新島襄ならびに同志社史。『新島襄と徳富蘇峰』(晃洋書房,2002年),『新島襄の交遊』(思文閣出版,2005年),『新島襄と建学精神』(同志社大学出版部,2005年),同志社編『新島襄の手紙』(共編,岩波文庫,2005年)などを出版したほか、「新島襄を語るシリーズ」(全10巻・別巻4)を刊行中。

内容

「新島ワールド」のコンシェルジェ(案内人)と自他ともに認める著者が、
話し言葉でその魅惑的世界を紹介する入門書の最終巻。
新島襄は「志の人」であった。だからこそ、大勢の「同志」が集まり、それは「同志社」の設立につながる。
新島襄とその教えを受け継いだ、徳富蘇峰・安部磯雄らの「志」をめぐる逸話を中心に紹介。
付録に「新島襄を語る」シリーズの目次と書評を収録。

目次

はじめに

志を継ぐ─襄の同志となる─
 新島襄のことば(1)「誰カ余之志を継き」
「新島襄を語る」シリーズが完結─『千里の志』から『志を継ぐ』までの十年─
 新島襄のことば(2)「臥櫪之志」
 コラム①サムライは戦場に妻を呼ばない
志を刻む─私がつけた同志社の館名・施設名─
 新島襄のことば(3)「志ハ天下ニ雄飛スル」
自由人・新島襄のキリスト教(一)─会衆主義者への道─
 新島襄のことば(4)「労働ハ人生之良薬ナリ。苦難ハ青年ノ業ヲ成スノ階梯ナリ」
 コラム②誤伝されてきたマウント・ヴァノン教会
自由人・新島襄のキリスト教(二)─教会合同運動をめぐって─
 新島襄のことば(5)「志を励まし」
 コラム③新島襄の世界ランキング
富岡の夜明け─甘楽教会創世記
 新島襄のことば(6)「君ノ志ヲ継キ」
徳富蘇峰─襄、八重、諭吉をめぐって
補足・蘇峰に関する三つの資料
(一)徳富蘇峰に関するインタビュー記事(浪床敬子)
(二)書評・本井康博『徳富蘇峰の師友たち』(猪狩隆明)
(三)拙稿「私の蘇峰研究─新刊『徳富蘇峰の師友たち』をめぐって」
 新島襄のことば(7)「自由自治之春風」
 コラム④山本覚馬と山下亀三郎─同志社香里中高と山水学園─
新島襄と安部磯雄─奇しき師弟関係─
 新島襄のことば(8)「志を屈する勿れ」
「JOEプログラム」で自分探し ─「なりたい自分」と「なるべき自分」
 新島襄のことば(9)「累代、志ヲツキ」
新島襄の三つの志─男子校、女学校、教会─
 新島襄のことば(10)「我カ同志社ヲ以テ将来、小玩器之製造場トナラサル様」
 コラム⑤新島襄の食材調達法
新島襄流の溺れ方
 コラム⑥横浜・桐蔭学園とフィリップス・アカデミー
新島襄のことば(11)「最も辛い時にこそ、神は寄り添い給う」
 コラム⑦「♪志を果たして いつの日にか帰らん」
 
付録・「新島襄を語る」シリーズの目次と書評
おわりに
正誤表
索引

紹介媒体

  • 「熊本日日新聞」

    2014年12月14日

    紹介

関連書籍

  • このエントリーをはてなブックマークに追加