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内容

東国戦国史の雄である後北条氏に対決した下野の小山氏、下総の結城・山川氏、常陸の佐竹・多賀谷・土岐・岡見氏、武蔵の成田氏などの諸権カを詳細に分析し、それとの関連で都市(城下町)の実態を追求、併せて当該地域の歴史像を明らかにしている労作。

目次

序章 中世後期東国史研究の軌跡と本書の視角
 第一節 中世東国史研究の成立
 第二節 中世後期東国史研究の展開

第一編 東国領主の権力構造

第一章 東国のおける戦国期地域権力の成立過程
       ―結城・小山氏を中心として―
 第一節 結城氏の再興と山川氏
 第二節 小山氏の隆盛と退潮
 第三節 結城氏の台頭と小山氏

第二章 戦国期における東国領主の結合形態
 第一節 「洞」の語義と史料上の諸特徴
 第二節 「洞」の実態と構造
 第三節 「洞」の歴史的特質

第三章 戦国期常陸佐竹氏の領域支配とその特質
 第一節 戦国期佐竹氏の支配領域とその内実
 第二節 佐竹氏の支配組織の実態と特質

第四章 戦国期下総結城氏の存在形態
 第一節 「結城氏新法度」の外見的特質
 第二節 「新法度」の適用範囲
 第三節 結城氏の権力と「新法度」の特質


第二編 北条氏と東国領主

第一章 戦国末期における北条氏の武蔵支配の展開
 第一節 北条分国の拡大と武蔵
 第二節 北条氏と統一政権
 第三節 総動員態勢の形成と武蔵

第二章 武蔵国成田氏の発展と北条氏
 第一節 忍城主成田氏の成立
 第二節 戦国期地域権力成田氏の動向
 第三節 成田氏権力の基盤と性格

第三章 下野小山領の構造と北条氏の分国支配
 第一節 下野小山領の構造と特質
 第二節 公方料所押領と小山氏の自立
 第三節 北条氏の小山領支配

第四章 戦国期常陸南部における地域権力と北条氏
      ―土岐・岡見・菅谷氏の消長―
 第一節 土岐・岡見氏の発展と小田氏
 第二節 佐竹・多賀谷氏の南下と土岐・岡見・菅谷氏の動向
 第三節 北条分国への編入


第三編 東国の戦国期城下町

第一章 戦国期城下町の形成と民衆
 第一節 城下の成立とその空間構成
 第二節 城下の構造と機能
 第三節 城下の整備と民衆の動向
 第四節 近世城下町の創設

第二章 下野国小山城下町についての考察
 第一節 城下領域の範囲とのその特色
 第二節 近世初期小山祗園城下の復元
 第三節 戦国期小山祗園城下の復元
 第四章 戦国期小山祗園城下の成立

第三章 下総国結城城下町についての考察
 第一節 戦国期結城城下町の実態と特質
 第二節 近世結城城下町の成立
 第三節 町人たちの台頭

第四章 常陸国下妻城下町についての考察
 第一節 下妻城下の復元
 第二節 下妻城下の成立と展開
 第三節 戦国期城下町の性格について


終章 戦国期東国の権力と都市
 第一節 戦国期東国の地域権力と北条氏
 第二節 戦国期城下町と東国の地域権力


初出一覧
あとがき
索引(人名・事項・地名)

紹介媒体

  • みすず95.1号

    1995年1月

    石井 進

    読書アンケート

  • 千葉史学26号

    1995年7月

    荒川善夫

    「新刊紹介」欄

  • 歴史学研究678号

    1995年11月

    齋藤慎一

  • 年報都市史研究3号

    1995年11月

    「新刊紹介」欄

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