内容

書家・文学者という二つの側面から、書表現の可能性や日本語の在り方を追求してきた石川九楊(1945~)。本書は1963年から2023年までの間に制作された、現存作品または資料(写真、図版等)により確認可能なすべての作品を収録。「書は、筆と紙の間に生じる接触、摩擦、離脱による「筆蝕」(ひっしょく)のドラマである」ことを見出し、書表現の極限を追求し続ける制作者・石川九楊のすべてを収めた作品集。さらに充実した附録と論考で、その多彩な表現活動と魅力に迫る。(日・中・英語表記)

目次

【第1冊】
はじめに 表現の永続革命―全作品集に寄せて(石川九楊)

〔作品〕
1960-1970年代
1980年代
  歎異抄
  良寛詩
  徒然草
  伊勢物語


【第2冊】
〔作品〕
1990年代
  葉隠
  枕草子
  源氏物語
2000年代
  盃千字文


【第3冊】
〔作品〕
2010年代以後
  河東碧梧桐句/妻へ

〔附録一〕
揮毫/書初(1985-2023)/伊勢物語 帯・着物
12か月シリーズ
サイン集

〔論考〕
石川九楊―筆蝕の魅力(高階秀爾)
筆蝕のドラマ―石川九楊の世界(建畠晢)
石川九楊のリゾーム的世界(ツベタナ・クリステワ)

〔附録二〕
書の領域と表現の可能性(石川九楊)

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【別冊】
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