文化ボランティアの話

少し前の話になりますが、久しぶりに参加した文化ボランティアについて書かせていただきます。
参加したボランティアは、大本山建仁寺塔頭霊源院『特別公開と文化財高精細複製品展示』の運営サポートです。
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(特定非営利活動法人 京都文化協会 
 http://kyo-bunka.or.jp/event2013seiraiin_reigenin_autumn.html より引用)
建仁寺は建仁2年、源頼家によって創建され、大徳寺の一休宗純が幼年時代に学んだことでも知られています。霊源院の一般公開は今回が初めてということでした。
本坊の方から入るとかなり奥まった場所に位置しているため、拝観者はそれほど多くないのではと思っていたのですが、拝観開始時間の午後1時前には、入り口に行列ができるほどでした。
『最高の言葉(仏の教え)が人々の間に広まっていく』という意味の、一休禅師による墨跡「錦心繍口向人開」(きんしんしゅうくひとにむかってひらく)が掛けられていたほか、
塔頭の特別公開とともに目玉となっていたのが、狩野永徳筆 国宝『上杉本 洛中洛外図屏風』(米沢市上杉博物館所蔵)の高精細複製品の展示でした。
複製品ですのでガラス越しではなく間近に見ることができ、写真撮影も許可されていたため、多くの拝観者が写真を撮られていました。
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(特定非営利活動法人 京都文化協会 
 http://kyo-bunka.or.jp/event2013seiraiin_reigenin_autumn.html より引用)
ボランティア4人のうち、2人は会場受付とグッズ販売、2人は接待で、私は後者でした。
京菓子司「松壽軒」さんのご協力により、一日限定30食の一休ぜんざいと番茶をお茶室でふるまうという企画で、ご住職のお母様がお台所で用意されるおぜんざいと番茶・塩こぶをお客様にお出しするのが私の主な仕事でした。
ご住職が拝観者の質問に丁寧に答えられ、ご本尊や本堂に掛けられている掛け軸、朝鮮通信使から贈られた「文明」の額について解りやすく説明されている間、私達ボランティアはおぜんざいの接待に専念しました。
お椀を洗うのが間に合わないほど盛況で、松壽軒さんにお願いして、追加のあんやお汁を持ってきていただき、6時の受付終了間際までお出ししました。
お相手のボランティアの女性は学芸員のボランティアもされており、お台所で働きながら、色々なお話を聞かせてくださいました。
日没後5時過ぎにお庭がライトアップされ、近隣の小学生によって作られた甘露庭が昼間とは違った幻想的なお庭となりました。
拝観者が帰られた後、ご住職から小学生にお庭を作ってもらった経緯や、そのお礼に蛍を放って見せてあげたお話を伺いながら、ゆっくりとお庭を眺めることができました。
写真を撮る余裕はなかったので、ここで紹介することができず残念です。
京都市文化ボランティア制度はスタートして11年になるそうです。
私は登録してから4年目になりますが、これまで上京歴史探訪館・市民狂言会の運営サポート、コンサートの受付などに参加しました。
人見知りな私が、ボランティアに参加される方々とは不思議と初めてお会いしてもすぐに作業に取り掛かれ、気持ちよく働けます。
一線を退かれた方が多く、50過ぎの私が若輩者になるぐらいです。
若い方達の参加が増えると更に活性化するのではないかと思います。
京都市文化ボランティアは、一度登録すると、定期的に参加募集のお便りが届き、参加希望を返信するというシステムです。
京都市民以外の方でも応募できますので、「おもてなし」の心で文化活動に参加してみようと思われた方は、是非一度チェックしてみてください。
京都市情報館 「文化ボランティアって何?」
京都市情報館 文化ボランティア申込
(横井)