焼物と出逢う

日頃あまり陶器にはこだわりもなく、
自宅の食器棚に収まっている器は百円ショップで購入したものや
粗品等の頂き物が大半だったりします。
しかし先日萩へ行く機会があったので、
折角だしちょっと寄ってみるかと、
軽い気持ちで萩焼のお店を覘いてみました。
店主の話に耳を傾けながら一つずつ手にとって見ているうちに
すっかり夢中になってしまい、
少し見るだけのつもりが、30分40分と経ち、
その店を出た後も次の店を見つける度に入っていく始末。
初めて触れる萩焼独特の質感と色彩に心を奪われ、
見れば見るほどその魅力に惹き込まれていきました。
市内の至るところに萩焼を扱うお店があり、それら一軒一軒を覘いていったため、
結局他に行く予定だったところを数ヵ所断念せざるを得ませんでした。
お茶碗、箸置、ぐい呑、徳利、珈琲カップ、タンブラーと、
種類も様々ですがお値段もピンからキリまであり、
お高いものにはやはり素人目にも感じ取れる気品のようなものが漂います。
勿論そんな高価なものに手が出るはずもなく、
専ら路面に陳列されているお手頃な品を物色して廻りました。
萩焼は長年使い込むことで器の色が変化し
枯れた味わいを見せる(=「萩の七化」)というので、
通りで皆真剣に選んでいる人ばかりです。
旅先でしたのであまり嵩張らないものを選び、懐具合も鑑みつつ、
最終的に一等気に入った御猪口を購入致しました。
hagi.jpg
この器が今後どのように化けていくのか、考えるだけでお酒が美味しくなりそうです
(しかし安物だから大した変化はないのだろうか…)。
同じような色・模様でも一つとして同じものは無く、
時間をかけて探し自分だけの器と出逢う、
これが焼物の愉しみ方なのかと発見した次第であります。
(真壁)