新入社員のご挨拶

こんにちは、新入社員の井上です。
2012年度は、私を含め計4名が、
思文閣に新しく入社いたしました。
どうぞ宜しくお願い致します。
今回は私がブログにて、足を運んだ展覧会について書かせて頂きたいと思います。
まだ寒風が残る季節ですが、
同志社大学や京都御苑の側を通り過ぎ、道の奥へと少し足を伸ばして
樂美術館へ行ってきました。
現在開催中なのは、『樂歴代の名品 秘蔵の長次郎を見る』
樂家初代の長次郎から、現在活躍中である15代吉左衞門までの
歴代当主によって作られた、茶道用茶器が展示されています。
また、特別公開の作品として、
千利休の娘婿、万代屋宗安が所持していた黒樂茶碗と、
本願寺伝来として名高い黒樂茶碗の「唐衣」、二つの名器を見ることができます。
作品を拝見し、侘びの粋を感じたのはもちろんですが、
個人的に特に感動したのは、樂家の「手捏ね」製法です。
樂焼き、という言葉から連想された方も多くいらっしゃると思いますが、
「手捏ね」とは、ろくろを使用せず、手とへらのみで焼物を作ることです。
展示されている茶碗のひとつひとつは、小さく美しく佇んでいますが、
それは、人の手に包まれて作られたことを、まさに伝えてくれているようです。
忙しい現代に生きていると、
ついつい、先人の一人ひとりから時代を受け継いできたということを忘れがちです。
そんな中、何百年も前から現代まで伝わる温もりを目の当たりにすることで、
自分自身も、大きく永く続く、流れの一部であるということを感じられたような気がします。
そろそろ陽気が気持ちよくなり始める季節。
皆さんも是非、樂美術館に足を運ばれてみてはいかがでしょうか。
****************************************************
・展示会名:『樂歴代の名品 秘蔵の長次郎を見る』
・会期:平成24年3月10日(土)~6月24日(日)
・場所:樂美術館
****************************************************
新入社員として、先輩方から教わることばかりの毎日が始まっていますが、
代々続いた樂家のように(と言ってはおこがましいですが…)
時代を継承する精神を引き継いでいけるよう、尽力して参りたいと思います。
(井上)