道祖神

こんにちは。
お盆休みをいただきましたので、今回は帰省先である長野県のとある田舎から、地元ネタを。
田舎道を歩いていると、道端にひっそりと佇む道祖神をよくみかけます。
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道祖神は、かつて集落の境や村の中心、
村内と村外の境界や道の辻、三叉路などに祀られた石神です。
村の守り神、子孫繁栄、近世では旅や交通安全の神として信仰されてきました。
全国的に広くみられるそうですが、甲信越地方や関東地方は特に多いそうです。
現在NHKで放映されている連続テレビ小説『おひさま』でも、
安曇野の風景とともに道祖神が映っている場面が何度も使われていました。
御覧になった方もいらっしゃるのではないでしょうか。


信州の道祖神と言えば、男女双体の道祖神が多くみられるということで有名です。
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「抱肩握手像」
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「祝言跪座像」
などをみることができます。
「抱肩握手像」は、男神と女神が仲睦まじく片手を握り合い、
もう片方の手はお互いの肩にまわされています。
アルカイックスマイルの様な静かな笑みを浮かべながら、
2人で道行く人々を見守っておられる姿がなんとも穏やかですね。
「祝言跪座像」は
男神の持つ盃に女神が銚子を傾けており、こちらも片手をしっかりと握り合っています。
少し緊張した面持ちで、はにかんでいる様にもみえる2人は、まるで新婚カップルみたいですね。
こちらの道祖神には、裏に「明治廿ニ年四月十三日建立」とありました。
古美術品と向き合うたびに、
「この作品は何十年、何百年も前に制作され、
大切に後世に伝えられて来たものなのだなぁ、すごいなぁ」としみじみ…
歴史はきちんと受け継がれてきているのだという事実に感動してしまいます。
小学校の行き帰りに、「今日のテストでいい点取れますように」とか、
「○○くんと両想いになれますように」とか、「今日の夕飯は豚カツがいいです」とか…
なんでもかんでも都合良く手を合わせてきた私をずっと見守っていてくれた(?)この道祖神も、
古来より数え切れない程の人々を見送り続けて来たのでしょう。
(三村)