秋艸道人

皆さまこんにちは。
入社して2ヶ月が経ち、最近では仕事をしながら作品を愛でる余裕も持てるようになり、
仕事意欲に燃える日々を送っております。
今回は、思い入れのある作家の一人である、会津八一について書こうと思います。
会津八一(1881~1956年)は歌人であり、書家であり、また美術史家でもありました。
名前は、新潟市の料亭会津屋の次男として、8月1日に誕生したことに由来します。
八一ゆかりの地は、奈良や新潟をはじめ全国各地に存在し、その多くに八一の詠んだ歌の碑が建立されています。
會津八一記念館(新潟市)が確認している自筆歌碑は41基にもなるそうです。
新潟県のお隣の長野県にも、八一ゆかりの地が存在します。
長野県内で有名なのは上高井郡高山村山田温泉ですが、
東筑摩郡朝日村もまた八一ゆかりの地であり、村内には『研精覃思』の書碑があります。
この書碑は、昭和5(1930)~8年に至る4年間、
毎秋八一がこの村に招かれて仏教美術の講演をした記念に建立されたものです。
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研精…詳しく研究すること。細かく調べること。
覃思…深く思う。深思。
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長野県東筑摩郡朝日村から松本平を望む
八一は書を習ったことはなく、その代わり、縦線や横線、丸を書く練習を沢山したと聞きます。
そのためか、八一の字は形式に囚われることなく、とても人間臭くて温かみのある字であると私は感じました。
また、八一の作品には字と共に、かわいらしい落書きの様な絵が描き添えられていることもあり、
鑑賞していてなんともほのぼのとした気分になります。
(三村)