芝山細工をご存じですか?

貝や牙角、べっ甲、珊瑚などに細工を施し、象牙や漆に嵌め込む技法を芝山細工と呼びます。
繊細な技の数々が生みだす、芝山細工ならではの美しさをご紹介いたします。
芝山-1
様々な素材に浮き彫り細工でモチーフを彫り、それらを組み合わせて一つの模様をつくります。
淡いかがやきをみせる貝や珊瑚が象牙の柔らかな白に美しく映え、
さらに色をつけた素材が加わると、幻想的な美しさを持った立体絵画となるのです。


芝山-2
芝山-3
芝山細工は、江戸後期に下総(千葉県)の芝山出身の大野木専蔵(後に芝山仙蔵と改名)が考案したと云われています。
明治時代に入り万国博覧会に出品された芝山細工は、日本の工芸技術がこれほどまでに高いことを知らしめました。
ヨーロッパの人々を驚かせ、その美しさの虜にしたのです。
横浜では輸出品として屏風や衝立、花入など様々な作品が作られ大変な人気だったようです。
時代の流れとともに、芝山細工の職人さんは少なくなってしまいましたが、
現在も当時の技を受け継ぐ職人さんたちがいます。
ごく僅かではありますが職人さんたちの手によって、大切な伝統が今も守られているのです。
(前田)