「神代杉」をご存じですか?

千年以上もの長い間地中や湖底に埋もれていた杉を神代杉と呼びます。
偶然生まれた貴重な環境によって、土に還ることなく埋もれたままになっているのです。
土や火山灰などの成分がゆっくりとしみ込んでいき、
表面は黒色ですが中は卵の黄身のような色をしているそうです。
しかし再び空気と光にふれるとたちまち色を変え、薄い墨色のようになります。
それを数年かけて乾燥させると、灰色がかった美しい色へと変化します。
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神代杉は磨けば磨くほど艶が出るといい、渋みのある色と木目の美しさが何よりの魅力です。
これらは土木工事の過程で偶然掘り出されるもので、完全な形で掘り出されることはほとんどありません。
また、十分な時間をかけて乾燥させなければ作品を制作することはできません。
このような神代木は杉だけではなく欅や楡などもありそれぞれに独特の風合いを持っていて、
それは人工的には決してつくり出せない、とても貴重で神秘的なものなのです。
指物師・菅原伸一さんも神代杉の美しさに魅せられたひとりです。
来月の個展では、作品を通して皆さまにも神代杉の魅力を感じていただけたら嬉しく思います。
個展の詳細は思文閣ウェブサイトから。「ようの美 指物師 菅原伸一展」
(前田)