書に思う

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先日、泉屋博古館へ行きました。
この展覧会では、住友家から寄贈された日本と中国の書跡併せて40点が紹介されており、
日本は平安時代~江戸時代、中国は明清時代を中心とした作品群で、
重要文化財の八大山人「安晩帖」をはじめ、紀貫之「寸松庵色紙」など、
数々の名品を堪能することができます。
美しいお庭とあいまって、ゆったりとした気分で鑑賞できます。
また、書に関心を持てるような工夫も要所要所でされていて、
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展示室の外には、水書板で展示品(のコピー)を臨書できるという、
なんとも素晴らしいスペースが設けられていました。
実際に書かれる方もいらっしゃり、なんだか嬉しい気持ちになりました。
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私は帰宅後、寸松庵を臨書しました。
今回の来館の目的は、知見を広げ深めることに加え、
形式や運筆など、創作の参考にえられるものがあれば、という思いもありました。
結局のところ、作品に圧倒されるだけで終わってしまいましたが…。
時を超え、いにしえの書を味わえるのは尊いことで、
時代を問わず人の心をとらえるものが存在するのだと思うと、
自分自身の表現にも、人の心をとらえる何かをいつかみることができるよう、
すこしずつ磨きをかけていきたいと思ったのでした。
(平野)

2012年6月 思文閣大交換会

現在、思文閣では、6月の大交換会を開催しております!
書画
思文閣大交換会は、日本美術愛好家のお客様にご出品頂いた作品を中心に
厳選した名品を、入札形式でご提供する催しです。
お陰様で今回も多くの方にご出品頂き、数多くのお茶道具や工芸品・書画作品を
ご紹介することができ、皆様から好評を頂いております。
現在、思文閣本社、ぎゃらりぃ思文閣では、大交換会の下見会を行っております。
ご自身の目で直接作品をご覧頂けるこの機会に、ぜひ弊社までお運びくださいませ。
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入札目録の閲覧、入札は弊社ウェブサイトからもご利用頂けます。
http://www.shibunkaku.co.jp/arts/
ウェブならではの便利な機能がございます。
6月の大交換会入札は、今週の日曜日、24日の17:00まで受け付けております。
皆様のご参加を、心よりお待ちしております。

727

新幹線の車窓から見える野立て看板の中で一際異彩を放つ「727」。
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深夜の教養番組「タモリ倶楽部」においても取り上げられた実績があるので
ご存じの方は意外と多いが「727(セブンツーセブン)」という化粧品の会社である。
社長の誕生日がそのまま社名になった非上場会社で、
主にコスメティック関連の商品を理容室に卸すのが主力の事業のようだ。
先日京都から東京への新幹線移動の際に、眠れない諸事情があったので、
727看板をただただ数えてみた。
名古屋を過ぎて豊橋、浜松近辺までは順調にその数を加算していけたが、
なぜか掛川を過ぎると全く姿を消してしまったのである。
「727」のみでなく、野立て看板の数で拮抗する「ローズテクニー」も
ほぼ同時に見られなくなり、地元企業の野立て看板しか存在しない状況に私は不思議な違和感を覚え、
そう思って目を凝らしていたものの、
次に姿を現わしたのは静岡神奈川の県境を越えて相模川近辺すなわち平塚市であった。
「静岡の大半の地域で727が存在しない!」という現実は山手
(上りの東海道新幹線での左側E席からの車窓)だけなのか?
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好奇心に駆られた私は、当然復路の下りはA席に陣取って海手を検証してみた。
最初の登場は新横浜を過ぎて、恐らく茅ヶ崎付近だろうと思われ、
平塚あたりで一旦姿を消す。
そして上りとは逆に掛川駅を過ぎてからまた加速度を増して登場するのである。
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小田原~掛川の間で一体どのような理由があって「727」が存在しないのか?
全区間がのぞみの通過区間にあたるため、
費用対効果が低いと考えた広告主727側からの要請によるものなのか。
それとも県の条例で住宅地(比較的人口密度の高い都市が連続するから?)に建ててはならないとか、
景観(主に熱海や富士山?)に配慮してということなのか。
しかしいずれの仮説もよくよく考証してみると論拠としては弱い。
この現実は京都に着くまで私の頭を離れることはなかったが、
京都駅のホームに降りると「別にどうでもええっちゅうねん!」と自問自答した。
ただ一つ言えるのは、
それくらい古美術商は新幹線の中で眠ることも席を離れることも容易に出来ないという事実は
不変であり、普遍なのだ。
(入江)

雨は平日でお願いします

最近、全国的に突発的な豪雨が多かったので、
「まー、こんな豪雨は楽しめませんが、せめてこれから来る梅雨くらいは楽しく過ごしましょう」
なんて事をブログに書こうと思い、
十数年前に某チェーン店古本屋で買った、映画「雨に歌えば」のパンフレットを探していたら、
どこに行ったのか、出てこない。
学生の時、公開当時の物を安く購入できたと喜んで家に帰り、
もう一度見たらリバイバル版である事に気づいてガッカリした、
という多少の思い出がある品なのでどこかにあるはずなのですが、、、
まー、またそのうち部屋のどこかで出会うでしょう。
出てこないものはしょうがないし、代わりになるような物がないかと探していたら、
雨とは全く関係ないですが、今度は1964年東京オリンピックのドキュメンタリー映画の
パンフレットが出てきました。 
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つい最近、2020年オリンピックの候補地最終選考に東京が残ったばかりなこともあり、
ブログの事そっちのけでパンフレットを開くと、当時の人々の熱気や希望が伝わり、
その盛り上がりの凄まじさが、写真からでも容易に想像できます。さすが、総監督市川崑!
賛否色々あるようですが、個人的には、ぜひぜひ東京でもう一度開催して欲しいと願うばかりです。
それにしても、前回の会場や周囲の雰囲気と2020年のオリンピック構想を比べたり、
当時と現代の記録の伸びを比べると、生活の変化、人間の技術の向上には驚きの一言です。
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100m走は、当時は「10秒の壁」と呼ばれ、未だ9秒台で走った選手はいませんでした。
東京で優勝した「褐色の弾丸」ボブ・ヘイズ選手(ボケてますが写真一番手前の選手)のタイムは10秒00。
現在の最高タイムは9秒58ですから、ほぼ半世紀でコンマ42秒も縮めた事になります。
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先日、女子代表がオリンピック行きを決めたバレーボールは、日本が女子は優勝、男子は3位でした。
「東洋の魔女」というニックネームは今でも有名ですね。
前回オリンピック当時を生きてきたわけではないのに、
こんな物を見ると何故か少しノスタルジックな気分にもなったりしますが、
取り敢えず、運動好きな私としては
せめて週末に雨が降らないことを祈りながら梅雨を過ごしたいと思います。
                           
(西原)