森田りえ子日本画展@オマーン

中東の国オマーンと聞くと、皆さんはどのようなイメージをお持ちでしょうか?
アラビア半島の南東部を占め、アラビア海に面した国オマーン。
その港・ソハールは、古くからアラビア半島随一の規模を誇り、
あの「アラビアン・ナイト」のシンドバッドは、ここから出港したとも言われています。
現国王の祖父は日本人と結婚されており、東日本大震災の際にも王族系企業が支援に乗り出すなど、
親日国家としても知られています。
実は本年、2012年はこのオマーンと日本の国交樹立40周年という記念すべき年。
その記念事業の一環として、本日2月29日(木)より、
オマーンの首都・マスカットで、日本画家森田りえ子さんの展覧会が開催されています。
(思文閣も実行委員として、この催しに参加させていただいています。)
森田さんは、京都市立芸術大学の現大学院を修了後、
川端龍子大賞展大賞・京都市芸術新人賞・京都府文化功労賞など数々の輝かしい受賞歴の他、
近年は奈良東大寺 絵馬の制作やパリの三越エトワールでの個展開催など、
国内外を問わず日本画界の第一線でご活躍中です。
本展では、新作の春秋屏風や、四季扇面貼付屏風をはじめ、美しい四季の花々や舞妓の画など、
絢爛豪華な日本情緒が一堂に展観されます。
オマーン・日本友好協会と在オマーン日本国大使館主催によるこの催しが、
日本文化へのさらなる関心と理解を深め、今後両国の友好関係発展の礎となることを願っています。
●名 称:日本・オマーン国 国交樹立40周年記念 森田りえ子日本画展
●会 期: 2012年2月29日(水)~3月3日(土)
●主 催:オマーン・日本友好協会、在オマーン日本国大使館
●会 場:インターコンチネンタル・マスカット
     ※入場は無料です。
* * *
オマーンでの展覧会を受けて、ぎゃらりぃ思文閣では4月に森田りえ子先生の帰国展を行ないます。
中東まで出向くのはなかなか・・・という皆様は、是非この機会にぎゃらりぃ思文閣へお越しください。
●名 称:オマーン展帰国記念「森田りえ子日本画展」
●会 期: 2012年4月14日(土)~4月22日(日)
●会 場:ぎゃらりぃ思文閣

しみのをしへ

最近ひょんなことから中世に興味を持ち始め、
通勤のつれづれに新古今歌人たちの歌をちらほらと興味本位に読んでいたりします。
そんな中で見かけた一首。
いかにせん御法のちりを払にもしみのをしへや猶残るらん (慈円)
建久二年(1191)閏十二月、この歌の作者である慈円の甥で、
書道・後京極流の祖としても知られる九条良経が
『十題百首』なる、「天(天象)」・「地(地儀)」・「居処」・
「草」・「木」・「鳥」・「獣」・「虫」・「神祇」・「釈教」の
一風変わった十個の題について各十首ずつ・計百首を詠むという百首歌を企画します。
そして、良経に応じてこの百首歌に参加した歌人としては、
慈円の他、藤原定家や寂蓮などが知られています。
ここに挙げた歌はそのうちの慈円詠の一首で、「虫」題の「紙魚」について詠んだものです。
もちろんこれはあくまでも題詠の歌ですので、
必ずしも実景を詠んだ歌という訳ではないでしょうし、
また、歌の典拠となっている物語文学や漢籍を突き止め、
それを踏まえて歌を解釈される国文学のプロの方々からは
怒られること必至ですが、慈円さん、実は、実際にこの状況を
体験しているんじゃないかな~と思ってしまいます。
おそらく歴史だけは積み重ねてきたのであろう
埃とも砂ともつかない正体不明の「塵」のザラザラ感、
また、書いてある字が見えないほどに紙の上を縦横無尽に走り、時には能書と紛うほど(!?)
芸術的な模様をつくる虫穴の様子、それら塵や虫穴どものあまりのすさまじさに、
「御法のちり」「しみのをしへ」なんて、
ほとほと呆れつつも苦笑まじりに茶化したくなるような気持ち。
この歌をつくづく眺めていると、普段から古本に慣れ親しんでいる一介の古書屋には、
そういったものが、皮膚感覚を伴ってリアルに伝わってくる気がします。
約800年も昔の天台座主に共感できるこの瞬間こそ、古書屋の醍醐味!
・・・・・と、勝手に満足している今日この頃です。
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昔聞くしみのをしへの跡は今もいかにせんとてながむばかりぞ
(藤田)

入札締切迫る!大交換会開催中です。

現在開催中の大交換会。おかげさまで12回目になります。
入札締切は2月19日(日)17時(必着)、つまり締切まであと5日です。
■ 下見会場で作品をご覧いただけます。
【場所】京都本社・ぎゃらりぃ思文閣 
【日時】2012年2月1日(水)-19日(日) 10:00-18:00
    ※ただし2月19日(日)は17時までとなります。
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まだお札を入れようか迷っていらっしゃる場合は、
是非会場に足を運んで実物をご覧いただければと思います。
■ WEBでもカタログ閲覧・入札ができます。

→まずはこちらからカタログをご覧ください。
※ご注意ください
 入札の締切日 2月19日(日)17時を過ぎますとWEB上での公開、入札は終了します。
例えば入札フォームにご入力いただいていても、送信ボタンを押すのが19日17時を過ぎますと、
その入札は無効になります。お時間に余裕を持ってご利用くださいますようお願いいたします。

どなたでも閲覧できます。是非アクセスしてみてください。
なお、余談になりますがカタログの表紙が予想以上にラブリーな仕上りだったので
内心「しまったー!」と思ったのですが、そのまま印刷に回しました。
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そして下版後、古書部の目録「和の文」2月号と表紙の色がかぶっている
(ともに紅梅色)ということに気がつき再び「しまったー!」と叫んだものの、
時すでに遅し。同じフロアで仕事するようになってはや7ヶ月。
いろいろと同調してきたのかもしれません。
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一人でも多くのお客様のご参加を心よりお待ちいたしております。
(山田)

「和の美」逸品展 福岡

南日本在住の皆様、おまたせいたしました。
本日より、思文閣福岡店では「和の美」逸品展を開催いたしております。
「和の美」逸品展 福岡 ポスター
近代絵画・工芸などの優品を多数展観いただける
またとない機会になっております。
福岡店社員一同、皆様のお越しを心よりお待ちいたしております。
近隣にお住まいの方は、お誘い合わせの上是非ご来場ください。
【日時】 2012年2月9日(木)-12日() 
      10:00-18:00 会期中無休
 
【会場】 思文閣 福岡店
    
【MAP】 http://www.shibunkaku.co.jp/shop/map_shiten.html#fukuoka
 ※お問い合せ先 思文閣 福岡店 TEL 902-735-1000

京の節分会

まだまだ寒い日が続きますが、先日二月四日は立春。暦の上ではもう春が来ております。
立春の前日、三日は節分ということで、京都のあちこちでも節分祭が執り行われていました。
24 2 3 節分 019
今年私が見物に伺ったのは、京都市上京区に位置する廬山寺。
こちらでは「追儺式鬼法楽」、通称「鬼おどり」といわれる行事が毎年行われています。
24 2 3 節分 017
これは、廬山寺開祖元三大師良源が村上天皇の御代に
300日の護摩供を修せられた時に出現した悪鬼を、
護摩の法力と大師が持っている独鈷、三鈷の法器でもって
降伏させられたという故事によるもの。
この三鬼は人間の善根を毒する三種の煩悩、
即ち貪欲・瞋恚(怒り)・愚痴の三毒を表現しているもので、
この三毒を新しい年の変わり目といわれる節分の日に追い払い、
また、福寿増長を祈念し、一切の悪疫災難を祓うことによって
開運をはかり新しい節を迎えるという法会行事です。
24 2 3 節分 037
三毒を表す赤・青・黒の三鬼が出現すると、小さなお子様の泣き叫ぶ声が聞こえます。
確かになかなか強面の鬼さん。
この鬼たちが踊りながら、大師堂内の修法の邪魔をするのですが、
護摩供の秘法、追儺師の邪気祓いの法弓、そして蓬莱師・福娘によって捲かれる
蓬莱豆及び福餅の威力に追われて逃げ去っていきます。
24 2 3 節分 052
お堂の周りは観衆で埋め尽くされており、見物するのも一苦労でしたが、
大変迫力があって面白かったです。
紫式部の邸宅跡としても知られる廬山寺、夏には庭園の桔梗も美しいところなので、
節分の日を外して心静かに御参りされるのもよいかと思います。
(真壁)