すずめ

我が家の庭に、すずめがくるようになって数年。
両親が餌をあげたのがきっかけで、それからずっとうちに来ます。
最初は警戒心が強く、こっそり食べていたようですが、
今では玄関の開閉音や自転車のベルに反応してやってくるほど。
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一般的に、雀と竹の取り合わせで吉祥をあらわす画題と言われますが、
雀だけでもじゅうぶん、お!愛でたい気持ちになる私。
雀の描かれた作品をみるたびに、我が家のすずめたちを思い出します。
(平野)

ノスタルジックな魅力

滋賀県某所のとある民家。出張先のヒトコマ。
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ホーロー看板と言われ、昭和30年代から40年代にかけて全国各地に普及していった。
もともと法瑯とは金属の素地に釉薬を塗って焼いたエナメル質の装飾のこと。七宝焼が有名。
ただホーロー看板は見た目が法瑯に類似するというだけの名称である。
「三丁目の夕日」的な昭和レトロの雰囲気を持ち、意外と収集家は多い。
コラムニスト泉麻人氏の著作やあき竹城さんのコレクションはその世界では有名だ。
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これは先日出張先の福山の骨董屋で私がGETした逸品。
水戸黄門のお色気シーンで全国の少年を虜にした由美かおるさん。
いやはやセクシーである。
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骨董屋のオヤジに水原弘さんの看板も
「これは対で持っとくもんじゃけんねぇ、こうときんさい」と勧められた。
残念ながら私の世代にとっては水原弘さんはリアルタイムではなかったが、
骨董屋との押し問答の末、買う羽目に。
うーん、骨董屋め!
(入江)

文楽デビュー

少し前のことになりますが、
今月の初旬、大坂の国立文楽劇場へ行ってきました。
これまでTV番組では何度か目にする機会があったのですが、
生の上演を見たのは今回が初めて。
初春公演だったので劇場内には各所にお正月飾りがあって、
なんとも華やかなムードでいっぱいでした。
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文楽では、首と右手を動かす「主遣い」と、左手を動かす「左遣い」、
そして脚を操作する「足遣い」の三人が一組となって一体の人形を動かします。
限られたスペースでお互いが他の遣い手の邪魔をせず、
かつ小さな人形の一部分だけを操るというのはまさに至難の業。
(※主遣いは足遣いの邪魔にならないよう、「舞台下駄」という下駄を履きます)
三者が呼吸を合わせ、「まるで生きているようだ」と思わせるほど
自由自在に人形を動かすには、常日頃並々ならない努力をされているのでしょう。
私は文楽初心者だったので、もっと遣い手の存在が気になるかと思いましたが、
そんな見事な業の前には取り越し苦労だったようで、
どんどんお話の中に引き込まれていきました。
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今回見たのは、「義経千本桜」と「壷坂観音霊験記」の二本。
「義経千本桜」は歌舞伎でも人気のある演目なので、以前見たことがあったのですが、
方や人間が狐を演じる歌舞伎と、方や変化前にも変化後にも人形を使う文楽では、
また違った発見があってとても面白く観賞することができました。
文楽というと心中物のイメージが強かったのですが、
思いの外アクロバティックな動きも多く、打ち終わった鼓を置いたと思ったら、
それを破って狐が飛び出してきた時には真剣に驚いてしまいました。
世界に類を見ない形態の芸能ということもあってか、
劇場には外国からのお客様も大勢いらっしゃいました。
国立文楽劇場の次回の文楽公演は4月とのこと。
また機会があれば是非訪れてみたいと思います。
(蒲)

一安心

少し前になりますが、先日、広島の刑務所から脱獄した囚人が
二日の逃亡の末捕まりました。
友人知人の多い土地なので心配していましたが、一安心。
逮捕に尽力された方の努力には頭の下がる思いです。
上記の事件をはじめ、今でこそ顔写真やその他容疑者の色々な情報が
すぐに警察全体、そしてある程度市民にも共有され、
様々な捜査技術の向上などもあり犯人逮捕の可能性が高い世の中ではありますが、
しかし、写真も無い、電話も無い、車どころか自転車も無いような昔は、
一体どのようにして捜査を進めたのでしょうか。
逃亡者の情報を各地に伝えるだけでも一苦労であったことは容易に想像がつきます。
下の写真は、江戸時代前期、京都所司代板倉重宗が出した達書。
今で言う所の「指名手配書」にあたる、大変興味深い文書です。
板倉重宗達書1
板倉重宗達書2
下鴨村や東山の諸村に出されたもので、
江戸で事件を起こした「金井半兵衛」とその一味について、
不審な人物が通った場合は村に留め置き、所司代に注進するよう命じたものです。
金井半兵衛については、
・ 年は三十ばかり
・ 面長で色黒
・ 背が高くすらりとしている
・ 目が二重
・ 生まれは摂州大坂で、言葉は柔らかになまっている
などの人相等が書き記されていますが、どうでしょう?
都市部から離れた小さな村落では、見知らぬ男がふらりと現れると
目につくのでしょうし、地方のなまりは隠そうとしても随分目立つのかもしれません。
しかし、いくらかでも人の出入りがある関西の土地では、
こんな人いくらでもいそうです。
自分と比較してもかなり当てはまってしまいます。
比較的最近町に居着き、この情報に当てはまり、
かつ人相があまり良くなくて周囲との関係がすこぶる悪いなんて人がいたら、
それはもう気が気ではないでしょうね。
そんな時代劇のようなことがあるのかどうかは知りませんが、
「この際、いっそのことお代官様にあいつを、、、」なんて思われたら大変。
急に他人の家の前を掃除したり、人の畑まで耕してしまいそうです。
今は今で大変なことが数限り無くありますが、それでも、
現代の日本に生まれて良かったな~と事あるごとに思うのでした。  
(西原)

風呂敷で包む。

古美術を扱う業界に入って以来、
それまでより身近なものになったものがいくつかあります。
そのひとつは「風呂敷」。
作品を持ち運ぶときには欠かせません
額を包んだ
真田紐を使って、持ち手をしっかりと固定します。
結び目アップ
これで、およそ10点ほどの掛軸をひとつにまとめて持ち運ぶことができます。
軸およそ十本分
なんといっても便利な点は
・小さくたためてかさばらない
・繰り返し使える
ということ。
さまざまな大きさや形のものにも、臨機応変に対応し、包むことができる懐の深さ。

(さらに…)