書き入れ本

昨今、本(古本)の汚れや書き入れは嫌われる傾向にある。
“古本”という性質上、新刊本のようにはいかないのが当然なのだが…。
しかし和本においては、汚れはともかく、書き入れはむしろ喜ばしいものといえる。
職原抄
例えば、写真の『職原抄』は北畠親房の著で、神祇官・太政官・令外官に関する有職故実書だが、
右頁には「大納言」以下、その官の起源が記されている。
左頁の本文には、難解な字に朱仮名が振られ、
時には他の文献を参照しながら所狭しと書き入れがなされている。
書き入れられた内容については一つ一つ検討していく必要もあるが、
それも含めて非常に多くの情報を示していて興味深い。
過去にこの本を手に取った人物が、読み、学び、調べ、知識を蓄えていった様子がありありと想像できる。
書き入れから生まれる個性や魅力といったものを味わうのも、また一つの本の楽しみではないだろうか。
(中村)

青森聖地巡礼

太宰治がここは「本州の袋小路」と言い、
司馬遼太郎が「道が全てここに集約される」と表現した
津軽半島龍飛崎から僕の旅は始まった。
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日本で唯一ここにしかない階段国道、339号線は
二人の読者である以前に酷道マニアである僕のアイドル的国道であった。感激!
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二日目に訪れたのは曹洞宗の名刹で三大霊場でもある恐山。

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道祖神

こんにちは。
お盆休みをいただきましたので、今回は帰省先である長野県のとある田舎から、地元ネタを。
田舎道を歩いていると、道端にひっそりと佇む道祖神をよくみかけます。
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道祖神は、かつて集落の境や村の中心、
村内と村外の境界や道の辻、三叉路などに祀られた石神です。
村の守り神、子孫繁栄、近世では旅や交通安全の神として信仰されてきました。
全国的に広くみられるそうですが、甲信越地方や関東地方は特に多いそうです。
現在NHKで放映されている連続テレビ小説『おひさま』でも、
安曇野の風景とともに道祖神が映っている場面が何度も使われていました。
御覧になった方もいらっしゃるのではないでしょうか。

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フェルメール鑑賞

京都市美術館で催されている、「フェルメールからのラブレター」展を観てきました。
フェルメール1
レンブラントと並び、17世紀オランダ美術を代表する画家、ヨハネス・フェルメール。
世界に三十数点しか現存しないという稀少な作品の中から、
今回三点が京都市美術館に貸し出されており、同時代のオランダ絵画と共に鑑賞することができます。
フェルメール2
とりわけ目玉とされているのが、「手紙を読む青衣の女」で、
この作品は修復後初、世界に先駆けて日本での公開となります。

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仙台七夕

東北三大祭の一つ、仙台七夕の最終日に訪仙する機会に恵まれた。
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仙台市内は熱気と興奮に包まれていた。
訪問先のお客様も非常にお元気で、
震災直後に思文閣のカタログが大幅に遅れながらも届いたことが何よりの励みになったとか…。
「ふさぎこんでても仕方ないじゃない、前向きにならなきゃ。
今日来てもらってあなたの話が聞けてホントよかったよ」と奥様が仰ったのを聞いて、
膝から崩れ落ちそうになるほど嬉しかった。
いつも仙台に来る度、昼を食べる牛タン屋さんも活況。
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しかも風呂敷包み3つと鞄を抱えたスーツ姿の中年男が
汗だくで仙台駅構内の多目的トイレに入る姿がよほど不審だったのか…
生まれて初めてのことではあるが、
トイレから出た瞬間にお巡りさんから職務質問されるというおまけ付き。
うーん、頑張っぺ!宮城県警。
(入江)