三者三様のアンソロジー

(010)季 (百年文庫) (010)季 (百年文庫)
(2010/10/13)
円地文子、島村利正 他

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最近気になっている本があります。
 「百年文庫」
皆様はご存じでしょうか。
ポプラ社が発行しているこの文庫シリーズは、
漢字一字をテーマに三人の作家による作品を集めた短篇集です。
いわゆる日本と海外の文豪による作品が収集されており、
漢字一字で表わされるテーマのもと集められた三者三様の作品世界が楽しめます。
短篇という読みやすいスタイルで編まれているため、
実際に読んだことのない作家がいれば、入門編としても使え、
もし気に入る作品があれば、その後その作家を追いかけ読み拾うことにも繋げていくことができます。

(さらに…)

たまには

先日、骨董好きの両親が広島の実家から遊びに来て、
京都市の比較的南、伏見区のパルスプラザという所で開催されていた「京都大骨董市」に行くというので、
たまには古美術品を買う側に回ろうと思い、一緒に行ってきました。
両親はかなりやる気満々で午前中から会場をウロウロしていたらしいのですが、
私は所用があったので昼過ぎに合流。
最終日ということもあってか、会場に向かうシャトルバスは満員、会場も大盛況でした。
(写真では人も疎らですが、大盛況だったのです。)
image001.jpg
さて、会場で両親を発見すると、関西のご婦人顔負けに何やら「まけてまけて」と言っている様子。
何をまけてと言っているのかと覗いてみたら、買いもしない(?)のに冗談半分で
ロマノフ王朝(1613-1917)末期の2カラットくらいのダイヤの指輪を
かなり値引きさせていました。値段は秘密です。
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普段は売り手の私としては、その押しの強い値引き交渉に恐ろしさも覚えましたが、
この押しがあれば、まだまだ元気でやっていけそうでなによりです。
ですが、冗談半分とは言え特に裕福でもない我が親に
万が一でそんなものを衝動買いされてはたまらないので、とりあえずその場を離脱。
そのまま会場を歩きまわり色々物色しましたが、当日は父の日ということもあり、
最終的には小さなお皿をプレゼントということで満足してもらいました。
image005.jpg image007.jpg
あいにくダイヤをプレゼントとはいきませんでしたが、
あれこれ言いながら古美術品を見て回るのはとても楽しく、
自分の仕事を改めて興味深いものに感じました。
年3回開催しているそうなので、京都にいらっしゃった際には弊社共々お立ち寄り頂き、
古美術業界を盛り上げて頂けましたら幸いです。
(西原)

季節を感じるiPhoneアプリ:くらしのこよみ

思い出したようにiPhoneアプリのご紹介です。
今回は平凡社さんの無料アプリ「くらしのこよみ」
http://itunes.apple.com/jp/app/id400438030?mt=8#
app1.jpg
二十四節気、とはよく耳にするものの、
それを意識するのはせいぜい節分やひなまつりなど、節句の日に限られているような気がします。
農業や自然から遠のいてしまっている現代のわたしたちにとって、
季節の移り変わりは意識しなければ感じられないものになってしまいました。
「くらしのこよみ」は、日本の昔ながらの「二十四節気」と「七十二候」に沿って暦を更新するアプリです。
暦を教えてくれるばかりではなく、その解説、
さらには旬のさかな、くだものなど、食べものの情報まで。
そういえば、旬のものをおいしくいただくことで季節を感じていることを思い出しました。
縦書きの文字に合うように、巻物ふうのレイアウトも工夫されています。
やわらかな印象の画面も、日本の四季にぴったりです。
日本に生まれてよかったなぁ、などとしみじみ感じ入ってしまいました。
ちなみに今は、二十四節気では「芒種」(ぼうしゅ)、
七十二候では「梅子黄」(うめのみきばむ)だそうです。
詳しい解説はこちらのリンクから↓
http://itunes.apple.com/jp/app/id400438030?mt=8#
3G回線でも楽にダウンロードできました。
ぜひ一度使ってみてください。
(松本)

亀岡と応挙

京都市の西隣に位置する亀岡市は、私の地元です。
電車で通っている、と言うと、決まって「遠いでしょ?」と返されますが、
駅の改築と複線化のおかげで、随分便利に通いやすくなりました。
亀岡にゆかりのある人物には、明智光秀や石田梅岩などが挙げられますが、
江戸時代を代表する画家・円山応挙も、忘れてはならない人物のひとりです。
彼は8歳から15歳までお寺で生活し、住職の死を機に京都へ出て絵画の勉強を始めました。
そのお寺が、この金剛寺(別名:応挙寺)です。
金剛寺全体
応挙は画家として大成してから再びこのお寺を訪れ、
両親の追善供養と幼少時代の感謝を込めて、
本堂の襖と壁に障壁画「山水図」「波濤図」「群仙図」を残しました。
現在障壁画は国の重要文化財に指定されており、
「群仙図」は毎年11月3日の文化の日に無料公開されています。
(「山水図」「波濤図」は東京国立博物館に寄託)
また普段は本堂にある「波濤図」の復元図を見ることが出来るそうですが、
私が訪れた時は、生憎お寺の事情でお目にかかることが出来ませんでした…。
金剛寺入口 金剛寺内 金剛寺説明
日を改めて見に行くことにします。
他にも亀岡には、湯の花温泉、保津川下り、トロッコ列車といった観光名所があります。
是非一度お越しください。
金剛寺HP http://www.kongouji.net/
亀岡市観光協会HP http://www.kameoka.info/
(平野)

古代のアート-古墳時代の琴

古美術よりも、もっと古いアートのお話を。
先日、滋賀県栗東市の下鈎(しもまがり)遺跡で、
古墳時代のものとみられる琴の上板が発見されました。
http://sankei.jp.msn.com/life/news/110531/art11053123430006-n1.htm
5月の末にもニュースになっていましたが、
現在は栗東歴史民俗博物館で展示中です。
長さ158cm、幅24cmで、全国でも最大級のものだそうです。
一緒に出土した土器の年代から、古墳時代初頭(3世紀ごろ)、
すなわち卑弥呼の時代のものと推定されています。
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許可をいただいたので、実物を撮影させていただきました。
保存のため、水に浸けられています。
かなり保存状態がよく、どのような琴だったのか想像しやすいですね。
こうした古代琴は、現在で言うところの和琴の原型と言われています。
音色も和琴に近かったのでしょうか。
IMG_0128.jpg
↑学芸員のNさん。
博物館では、スタッフの方が資料をもとに発掘成果を説明してくださいます。
公開は6月19日(日)まで。あまり日数がありません。
貴重な機会ですので、みなさまもぜひ栗東歴史民俗博物館へ足をお運びください。
(松本)