古代文字ゲーム「字譜」

日々仕入れているたくさんの掛け軸。
それらを商品としてお客様のお手元にお届けするまで、
わたしたちスタッフはそこに書された内容や、押された印の印文を翻刻する作業を行っていくのですが、
毎日しみじみ実感するのは、
「漢字って、奥が深い・・」
ということ。
字譜 画像1
最近、iPhoneアプリで見つけた古代文字ゲーム「字譜」

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進化して変化―極並佑展

現代作家の、特に「若手」と呼ばれるアーティストの作品を見る楽しみの一つに、
その作品の変化や成長を見てとることがあげられるのではないでしょうか。
しかし、特定の作家の作品を回を重ねて見続けるというのはなかなか簡単なことではありません。
作家が意欲的に定期的な作品発表をするのかも、
たとえ開催されても自分が実際に足を運べるのかどうかも分からない場合が多いからです。
それでも、偶然にでも「あ、あの人がまた展示をする」と知り、または案内を頂いて足を運べる時は、
どこか期待をしていく自分に気づきます。
とはいえ、必ずしも前回よりも今回の方が良い作品を並べているのかどうかは
観てみないと決して分からないものです。
たとえ、作家本人が自分のなかで起きた心情や作風の変化があったとしても、
それが観る側に正しく伝わっているのかどうかは別問題であると。
「前の方が良かった?」それとも「確かに成長している!」と感じるかどうかは常に分からない状態にあり、
それだけ観る側は極力フラットな冷静な気持ちで作品・作家と向き合い続けることが必要であると感じています。
極並2

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軸のなかの古新聞

この仕事に従事してから実際に手に取る機会が多いのが、書画の箱の中に納められた古新聞である。
newspaper3.jpg
作品そのものが時代を越えた生き証人であるならば、
緩衝材として詰め込まれた新聞紙もまたその来歴を雄弁に物語る脇役である。

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古典にみる季節の表現

今回初めて本ブログを担当させていただく古書部の藤田と申します。
よろしくお願いいたします。
さて、5月5日は端午の節句です。
そこで今回は古書部らしく(?)、
近松門左衛門の作品「女殺油地獄」に見える端午の節句について触れてみたいと思います。
「女殺油地獄」といえば、「油まみれになって繰り広げられる凄惨な殺し」のイメージが強いですが、
歌舞伎や文楽での義太夫さんの語り、あるいは近松の文章を追っていくと、
この芝居で設定されている季節は端午の節句であり、その表現が巧みに取り入れられていることがわかります。
例えば、主人公・河内屋与兵衛に殺害される、同業者の油屋の妻・豊島屋お吉が息絶える瞬間は、
このように描かれています。
「軒の菖蒲もさしもげに。千々の病は避くれども。過去の豪病逃れ得ぬ。
菖蒲刀に置く露の魂も乱れて息絶えたり」
岩波書店「日本古典文学大系49 近松浄瑠璃集上」より)

近松浄瑠璃集 上 (新 日本古典文学大系) 近松浄瑠璃集 上 (新 日本古典文学大系)
(1993/09/20)
近松 門左衛門、松崎 仁 他

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