プラネタリウムで過ごす休日

休日を利用して大阪市立科学館に行ってきました。
子供連れの家族が多いのかと思いきや、
若い男性グループや老夫婦など、老若男女のお客さんで混んでいたのが驚きでした。
お目当てはプラネタリウム。
オリオン座などの冬の星座と、火星を
学芸員の説明付きで鑑賞しました。
星座を解説する学芸員の声に耳を傾けながら、
小学生の頃、ギリシャ神話を読んで
覚えにくい神々の名前を必死で覚えたのを思い出しました。
ギリシャ神話に出てくる名前は
ヘラクレスやポセイドン、ヘルメスなど
映画やブランドのモチーフに用いられることもあり
現在でも馴染み深いものです。
いま話題の、未開の星を舞台にした3D映画を観るのもいいですが
最新鋭機器で投影された迫力満点の星空を、
フランス製の椅子(大阪市立科学館の場合)に
座ってゆったりと眺めるのも、なかなかいいものです。
(櫻井)

古美術ミステリ

ミステリ作家の北森鴻さんが亡くなられました。
まだお若かったのに、本当に残念です。心からご冥福をお祈りします。
さまざまな佳作(特に、連作短篇には名品が多いです)を生み出した北森さんですが、
「冬狐堂」シリーズは古美術業界を舞台にしためずらしい作品です。

狐罠 (講談社文庫) 狐罠 (講談社文庫)
(2000/05)
北森 鴻

商品詳細を見る

狐闇 (講談社文庫) 狐闇 (講談社文庫)
(2005/05)
北森 鴻

商品詳細を見る

緋友禅 (文春文庫―旗師・冬狐堂 (き21-4)) 緋友禅 (文春文庫―旗師・冬狐堂 (き21-4))
(2006/01)
北森 鴻

商品詳細を見る

「旗師」と呼ばれるひとたちがいます。
店を持たず風呂敷ひとつで商売する古美術商のことです。
冬狐堂こと宇佐美陶子は、腕利きの旗師。
しかし、あるとき贋物をつかまされ、そこから事件に巻き込まれていきます。
このシリーズで、古美術業界の恐ろしさを知ったというかたは多いようです。
私も入社する前に読んで、なんて怖い業界なんだ…と思ったくちです。
実際のところは、小説に出てくるような騙しあいが日常茶飯事というわけではありませんが、
頭のよく回るかたが多いのも、この業界だと思います。
少しダークな古美術の世界へ、どうぞ。
(岸本)

今日は初天神です。

今日は、京都の北野天満宮で「初天神」が行われる日です。
北野天満宮では、毎月25日に縁日が開かれ、
「天神さん」の愛称で親しまれています。
今年初めての天神さん、大勢の参拝者のなかには
受験生も多くお詣りに来ていたことでしょう。
さて天神さんこと菅原道真は、信仰の対象としてしばしば絵にされてきました。
hakuin.jpg こちらは江戸時代・白隠慧鶴の文字絵です。
「南無天満大自在天神」という文字を使って天神さんを描いているものです。
冠が「南」、袖が「満」という字になっているのが、おわかりになるでしょうか?
※詳しい解説は花園大学国際禅学研究所のサイトでご覧ください。
http://iriz.hanazono.ac.jp/k_room/k_room01e_totoutenjin.html
kankou.jpg 同じく江戸時代の「菅公像」です。
(※こちらは弊社オンラインギャラリーで取り扱っております)
束帯姿の天神さんの背景には、白梅があしらわれています。
今年ももうすぐ梅の季節です。
北野天満宮でも、2月上旬から梅苑が公開されます。
梅の香りに誘われて、天神さんへ思いをはせるのもよいかもしれません。
(松本)

虎と竹林

みなさま、こんにちは。社長の田中です。
前回の大地さんのブログに引き続き、今年の干支「寅」について少し。
日本には昔から虎にちなんだお話があります。
一休さんのとんちには、屏風に描かれた虎が出てきますし、
加藤清正は虎退治で有名です。
城やお寺の襖絵に、虎の図が描かれているのを
目にされたことのある方もいらっしゃるでしょう。
虎の生息しない日本に住む我々にとっては、
大陸から伝わってきた勇壮な虎の姿は、
一種の夢物語として伝えられてきたのかもしれません。
絵図で「虎」といえば「竹」ですが、
この組み合わせは古くから描かれてきました。

(さらに…)

高麗美術館「朝鮮虎展」

今年の干支・寅にちなみ
京都市北区の高麗美術館の「朝鮮虎展」に行ってきました。
http://www.koryomuseum.or.jp/2010/01/2010_19214.html
朝鮮半島では、虎は山林に生息し、神としてあがめられてきました。
想像の動物として描かれている日本の虎図と比べてみると
虎がより生き生きと、また時にユーモラスに描かれています。
日韓の作品を見比べる機会はそうありませんが
今回、伊藤若冲の「竹虎図」と
オリジナルとされる伝李公麟筆の「虎図」が
ならべて展示されており、必見です。
このほか、日本画にかかわりの深い作品としては、
狩野探幽(生没年がいずれも寅年!)が実見していたとされ
模写画がベルリンの美術館に現存している
李禎作の「龍虎図」などが出品されています。
日本画と関係の深い作品を取り上げてご紹介しましたが、
もちろんそれだけでなく朝鮮半島の伝統的な吉祥民画や工芸など
いずれも興味深い当「虎美術」総なめの本展。
寅年気分をおおいに満喫できます。
(大地)