桝本佳子 ―道具としての器の外へ―

今回は最近注目している現代作家の一人・桝本佳子氏についてお話ししたいと思います。
最近では、6月に小山登美夫ギャラリー京都
8月にはイムラアートギャラリー京都(2人展)と続けて関西での発表の場を広げており、
今後の活躍が注目される新進作家です。
私が桝本氏の作品に初めて出会ったのは、去年のこと。
京都木屋町にある元立誠小学校で開催された「FIX」展でした。
これは京都市立芸大出身者による年代を超えたグループ展で、
学校という構造を十分に生かしたインスタレーション作品が多いなかに、彼女の作品はありました。
それは鳥や蛙、または花や木が壷、花瓶、お皿などの陶器の一部となった、
器の形をしながらしかし機能する器ではない今まで見たことのない陶磁器の姿でした。
作品はもともと離れたモチーフと器が合体したものではなく、
絵付されるなどして器の中に本来存在しているはずのモチーフが立体化し
器の外へとはみ出しているというものです。

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