伊藤若冲 生誕300年
今年度入社いたしました、小橋と申します。
どうぞよろしくお願いいたします。
先日2月8日、京都市内にあります宝蔵寺に参りました。
宝蔵寺は裏寺町通りに位置し、西山深草派本山誓願寺に属する浄土宗のお寺です。
このお寺は、伊藤若冲及び伊藤家の菩提寺にあたります。
普段は一般拝観できませんが、毎年若冲の生誕日付近に寺宝を特別公開されています。
若冲の生誕日は2月8日(旧暦)。ちょうど拝観した日にあたりました。 (さらに…)
先斗町の千鳥
お盆が過ぎ、猛暑だった京都も幾分暑さがゆるやかになりました。
弊社では、お陰様で武者小路実篤展も好評の内に終了し、
通常業務とともに次の企画の準備を進めております。
新入社員の同期が短冊.comやカタログ制作に携わったりしている姿から刺激を受けつつ、
私は新しい企画の立ち上げを手伝わせていただいています。
その中身については、まだ書くことができないのですが・・・
皆さんのお役に立てますように!と願いつつ、日々準備を進めさせていただいています。
そんな企画の進行にくるくると追われる中、
息抜きをかねて、先斗町に出向きました。
お店の敷居に臆してしまったりもするものの、
先斗町の細道はまさに京都らしさ満点で、通るだけでうっとりしてしまいます。
きちんと清潔にされているからか、人通りがにぎやかで楽しげなのに、
夕日が落ちる時、雨が降っている時、どんな時も風情が感じられて、
いつ足を運んでも楽しめる場所です。
先斗町で気になるのが千鳥の提灯。
「よたよた千鳥」という愛称もあるこの紋章は、
「先斗町のれん会」という、先斗町を守るお店同士の組合のトレードマークになっています。
祇園をどりの時期に一斉にかけられる赤い提灯が有名ですが、白地のものも見かけられます。
これは、お茶屋さん以外の加盟店にかけられているんだとか。
河原や海岸に住むという千鳥は、一昔前には鴨川の代表的な鳥だったそうです。
最近は数が少なくなったものの、まだ見かけることができるそう。
思文閣にいらっしゃったことのある方はご存知かと思いますが、
弊社は鴨川はもちろん、先斗町にも近い場所に位置しています。
歩いても行ける距離となっていますので、
弊社におこしになった際は、風情あふれる京都の小道もお楽しみになってはいかがでしょうか。
(井上)
京の節分会
まだまだ寒い日が続きますが、先日二月四日は立春。暦の上ではもう春が来ております。
立春の前日、三日は節分ということで、京都のあちこちでも節分祭が執り行われていました。
今年私が見物に伺ったのは、京都市上京区に位置する廬山寺。
こちらでは「追儺式鬼法楽」、通称「鬼おどり」といわれる行事が毎年行われています。
これは、廬山寺開祖元三大師良源が村上天皇の御代に
300日の護摩供を修せられた時に出現した悪鬼を、
護摩の法力と大師が持っている独鈷、三鈷の法器でもって
降伏させられたという故事によるもの。
この三鬼は人間の善根を毒する三種の煩悩、
即ち貪欲・瞋恚(怒り)・愚痴の三毒を表現しているもので、
この三毒を新しい年の変わり目といわれる節分の日に追い払い、
また、福寿増長を祈念し、一切の悪疫災難を祓うことによって
開運をはかり新しい節を迎えるという法会行事です。
三毒を表す赤・青・黒の三鬼が出現すると、小さなお子様の泣き叫ぶ声が聞こえます。
確かになかなか強面の鬼さん。
この鬼たちが踊りながら、大師堂内の修法の邪魔をするのですが、
護摩供の秘法、追儺師の邪気祓いの法弓、そして蓬莱師・福娘によって捲かれる
蓬莱豆及び福餅の威力に追われて逃げ去っていきます。
お堂の周りは観衆で埋め尽くされており、見物するのも一苦労でしたが、
大変迫力があって面白かったです。
紫式部の邸宅跡としても知られる廬山寺、夏には庭園の桔梗も美しいところなので、
節分の日を外して心静かに御参りされるのもよいかと思います。
(真壁)
冬の使者
今年も鴨川にユリカモメの群がやってきました。
ユリカモメはユーラシア大陸北部やイギリス、アイスランドなどで繁殖し、
冬は南下しヨーロッパ、アフリカ、インド、東南アジアへ渡り越冬する鳥で、
日本では冬場、全国の海岸や河川、沼地などによく見られるそうです。
しかし、高校を卒業するまで長野の山奥で暮らしていた私は、
ユリカモメを目にする機会がほとんどなく、京都暮らし1年目の冬のある日、
鴨川に突如現れた、見慣れぬ白い鳥の大群にとても驚いたものでした。
ですので、毎年、彼らを目にするようになると冬の到来を感じるのです。
弊社最寄り駅の三条駅(京阪電鉄)・三条京阪駅(地下鉄東西線)近辺は特に賑やかな気がします。
京都の年末
この季節、思文閣から徒歩約5分のところにある南座では、歌舞伎の顔見世興行がかかります。
人気役者さん達の名前が書かれた「まねき」と呼ばれる看板がずらっと掲げられた
この公演独特の華やかな雰囲気に、
わくわくすると同時に、ああ、もう今年も終わりなんだな、
というしみじみとした感慨も込み上げてきます。
いろいろなことがあり過ぎた今年も、もうあと一週間。
来年は良い年になりますように・・・。
(藤田)